鴨川市【大山寺不動堂/滝本堂】 | Mrs.風来坊の足あと手帖

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最近は御朱印収集に目覚め、神社仏閣巡りにもはまってます。

散策以外にモノ作りや日々の呟き事等も書いてます。
よろしくお願いします。

大山寺不動堂・滝本堂に移動してきました。
大山寺について
〔ご本尊〕不動明王(県指定有形文化財)、作者は良弁と言われるそうです。
〔開山〕奈良時代紙亀元年(724年)、東大寺別当だった相模出身の良弁僧正
〔宗派〕中世以後は天台宗に属し、修験寺として栄え、明治5年の修験道場禁止令によって、真言宗に帰属することになったそうです。
滝本堂について
〔ご本尊〕千手観世音
〔概要〕かつて古畑にあった長徳寺と言うお寺が滝本堂の前身と言われているそうです。
かつては天皇の勅願所として栄えた時代もあったそうですが、明治維新後の廃仏毀釈の影響もあり、廃寺になり、昭和34年に観音像を同じ大山にある大山寺へ移動、鎌倉時代の貞永元年(1232年)に慈悲上人が安房の観音霊場を定め、滝本堂を三十四番札所に選んだその札所も大山寺が引き継いだそうです。

何故大山寺に別の寺院の札所が?!と思いましたが、謎が解けました。(笑)
廃寺で札所を他のお寺が引き継ぐのは他のお寺でもありました。
最近多いのでしょうか…。

仁王門


金剛力士像




本殿
建築年代は推定、江戸時代末期の享和2年(1802年)。
その翌年に波の伊八が二体の龍を向拝の空間に据えて完成したそうです。


波の伊八の見事な彫り物。
伊八52歳の作品だそうで、飛龍と地龍を上下に配し、波頭から空へ立ち上がる水気が雲となり、やがて雨を呼び、龍の眼下には長狭平野が広がり、米どころの長狭に恵みの雨を降らせるストーリーになっているそうです。
伊八の生まれ育ったこの地が潤い、米どころのこの地が豊作に恵まれ、人々が幸せでありますようにとの伊八の祈りが込められているのでしょうか…。
心暖まり、そして躍動感に溢れる素晴らしい彫り物に感動しました。


狛犬




ご本尊の不動明王


閻魔様でしょうか?


滝本堂のご本尊


板に描かれた天女が素敵でした。江戸末期頃のものでしょうか?