さっき読み終えた本は

寺地はるなさんの「ガラスの海を渡る舟」

 

この小説では、ガラスの骨壺が登場。

 

私は先月、ツレを亡くしたばかり。

 

このタイミングで、この本に出会えたことに感動ビックリマーク

 

 

兄の道と妹の羽衣子が、亡き祖父のガラス工房を受け継ぐ。

 

ある日、娘を亡くした女性から、

娘にふさわしい骨壺を作ってほしいと依頼を受ける。

 

正直言うと、私は骨は苦手あせる

 

ずっと手元に置きたいとは思わない。

(薄情なのかな^^;)

 

ツレも骨は土にかえすべきもの、という考えだったし。

 

けれど、手元に置いておくことで、心のよりどころになる人もいる。

 

遺された人たちの思いが伝わってきて、

思わず涙ぐんでしまった。

 

感動した場面より、抜粋させていただきます。

 

メモ

 

 

道が作った娘さんの骨壺に涙しながら

 

「いいかげん前を向く努力をしないと」

 

と言う女性に、

 

道は、

 

「前を向かなければいけないと言われても

前を向けないというのなら、

それはまだ前を向くときではないです。

 

準備が整っていないのに前を向くのは間違っています。

 

向きあうべきものに背を向ける行為です。」

 

宝石紫

 

 

道は「みんな」があたりまえにできることができない。

 

なのに、羽衣子の作品が道にかなわないのは、

人と同じことができない代わりに

特別な才能を与えられているからだと。

 

そんな羽衣子に師匠の繫實は、

 

「そら、なんかの障害とセットで特別な才能に恵まれた人間もおるんやろ。

 

でも、障害があるからかならず才能もあるはず、みたいな考えかた、俺は嫌いや。

 

それこそが差別と違うんか。

 

あなたは他人と違った人間だけど、特別ななにかを持ってますね、ならこの世に存在していいですよ、認めてあげますよって言うてるみたいで、ぞっとするなあ」

 

 

(「ガラスの海を渡る舟」より)