「赤と青とエスキース」
青山美智子さん著 (2021年)
ープロローグー
壁にかかった一枚の絵の前に、わたしは立つ。
その絵は、多くを語り出す。
わたしだけにわかる言葉で。
わたしは愛しいその姿と向き合い、ほほえみかける。
ああ、いい絵だ。
(本文より)
交換留学生としてメルボルンに来たレイ(茜)は、
ブー(蒼)と知り合う。
期間限定
の恋だったはずが…
メルボルンの若き画家が描いた絵が
二人の物語を紡いでいく。
絵のタイトルは「エスキース」
エスキースって![]()
エスキースとは、下絵のことだ。
「下描き」ではなくて、本番とは違う紙や板に自由に描いて構想を練るのだ。
頭の中にあるものを、このリアルな世界に落とす最初の作業。
(本文より)
赤と青の二色の絵具だけで描かれた絵って![]()
読み進むにつれ、気になってきた。
思わず、表紙の折り返しを確認すると
ほんの一部だけで、肝心の顔がない^^;
額縁職人が絵を見て感動するシーンから、
想像してみた。
モデルの女の子は、二十歳ぐらいだろうか。
赤いブラウス。
胸元には青い鳥のブローチがついている。
彼女は少し斜め前を見ていて…
いや、きっとそこにいる誰かを見つめていて…。
せつない表情だった。
でもどうしてだろう。
その瞳からは、静かなさびしさの中に、たぎるような情熱の激しさも感じられるのだった。
(本文より)
彼女の表情が浮かんできました。
そして、この絵を中心に、
織りなす人々の物語に感動。


