おすすめの歴史ドラマ

毎週楽しみにしている歴史ドラマは

「光る君へ」

 

(画像はサイトよりお借りしました)

 

 

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「君を恋ふらん」という本を借りたのも

このドラマの影響^^;

 

末國善己氏編 (令和5年)

 

 

6名の作家さんによる源氏物語アンソロジー。

 

 

一番、興味深かったのは、

永井紗耶子さんの「栄花と影と」

 

短い小説ながらも内容が密。

 

藤原道長が権力を握る様子や、

清少納言の「枕草子」

紫式部の「源氏物語」

赤染衛門の「栄花物語」

が書かれたいきさつを匂わせている。

 

ちょうど今見ているドラマと重なった。

 

小説の語り手は赤染衛門。

 

皇后定子は皇女を出産後、薨去。

 

定子に仕えていた清少納言は、

宮中を去り、藤原棟世の妻となる。

 

清少納言が赤染衛門と再会し、

「枕草子」へ込めた思いや、

「源氏物語」のことを語る場面が心に残りました。

 

さらに、

これまでの御代や御后たちのことを

綴りたいと決意した赤染衛門の思いも。

 

本文より抜粋させていただきます。

 

 

クリップ清少納言が赤染衛門に語る場面より

 

 

「私は、『枕草子』を皇后様の御為に書きました。

 

苦しい御立場であった皇后様の御心を励まし、

職の御曹司に光あれと願ったのです。

 

しかし紫式部は違う…」(清少納言)

 

 

清少納言は、「源氏物語」を手に取り、

それを捲りながら、しみじみと眺めます。

 

 

「この方は、物語を紡ぐことに己の命をささげておられる。

 

宮中で見聞きしたことも、

この方にとってはただの糧。

 

藤壺中宮様の御為にならぬことであっても、

迷うことなく糧として、

物語に綴られるでしょうね」(清少納言)

 


 

 

クリップ赤染衛門の心中より

 

 

輝かしい栄花の影には、

いつも波乱あれば、悲劇もあります。

 

そして、花となる方にもまた、

数多の苦悩がございましょう。

 

影を負って尚、

輝かれた帝や后たちの姿を通して、

これからの彰子様の道行を照らすことができるのなら、

私も女房として今少し、

誇りを持てる気が致します。

 

折角、傍らに当代一の学者がいるのですから、

それでこそ、匡衡衛門の作と言われましょう。

 

題は…そう。

 

「栄花物語」とでも致しましょうか。

 

 

(「君を恋ふらん」に収録の「栄華と影」より)