「老人初心者の覚悟」
阿川佐和子さん著 (2019年)
「婦人公論」2016年~2019年に
連載されたエッセイの中から、
42編を選んで収録。
阿川さんは若々しくてお綺麗。
(私より3歳年上なのに^^;)
著書は初めてですが、
楽しく読ませていただきました。
「老化の片隅」では、
齢を重ねるにつれヒタヒタと迫りくる老化現象の数々に、
その都度、嘆き、
まもなく慣れ、
そのうち「ま、そんなもんか」と諦観してきた私である。
老化とは、ひたすら順応することである。
ついでにアンチエイジングとは、
順応したくない人のためのものである。
(本文より)
とおっしゃりつつ、
「まぶたのハハハ」では、
まぶたが垂れてきたことが気になり、
メイクさんの勧めで、つけまつげを(笑)
顔は自然がいちばん。
いくら衰えたからといって、
打ったり貼ったりくっつけたり引っ張ったりして
人工的に若返ろうとする、
その根性が気に入らない。
それなのに今、私ははまりそうである。
(本文より)
さらに、まぶたのたるみを引き上げるテープまで(笑)
ああ、怖い。
このアンチエシジング中毒に、
私はいったいどこで歯止めをかけられるであろう。
まぶたとともに、心が重い。
でもつけまつげは、心を軽くしてくれるの。
(本文より)
ユーモアたっぷりの文章が面白かったので、
「いい女、ふだんブッ散らかしており」も
読んでみたくなりました(笑)