「嫌いなら呼ぶなよ」

綿矢りささん著 (2022年)

 

 

眼帯のミニーマウス

神田夕

嫌いなら呼ぶなよ

労は害で若も輩

の4編から成る小説

 

「眼帯のミニーマウス」に登場するのは、

何度も整形を繰り返す女性。

 

「神田夕」に登場するのは、

ユーチューバーに激しい行動をとる女性。

 

嫌いなら呼ぶなよ」に登場するのは

不倫がバレても平然と開き直る男性。

 

3作品の主人公もさることながら、

周りの登場人物も私には理解不能(笑)あせる

 

予測できない成り行きが面白かった。

 

本音をさらけ出す姿に、爽快感さえも(笑)あせる

 

一番面白かったのは、

「労(ロウ)は害(ガイ)で若(ジャク)も輩(ヤカラ)

 

42歳の女性ライターが書き起こした記事を

37歳の女性作家が全文書き換えたところ、

女性ライターが激怒して、

女性作家に直接メールで抗議。

 

女性作家もメールで応戦。
 

 

メール読みました、よくもまあ。

 

ごめんなさい、片腹痛いです。

 

記事になったらデカデカと名前がでるのはこちらだけで、

あなたの名前はちっちゃく載るだけなのに、

記事を直しただけでこんなけゴネるなんて、

正直びっくりです。

(本文より)

 

なんと女性作家の設定が綿矢りささん(笑)あせる

 

26歳の男性編集者が二人の間を取り持とうとするけれど、

両者一歩も譲らず。

 

二人の矛先が男性編集者に。

 

面白かったグッド!