「文系のための東大の先生が教える すごい細胞」

小林武彦先生監修 (2023年)

 

 

このシリーズは、何冊か読んでます。

 

理解できるかどうかは別として、

授業形式で書かれているので楽しく読める。

 

今回の本は「細胞」について。

 

読み終えた後、

「細胞」って凄いビックリマーク

ということしか記憶にない(笑)あせる

 

難しいことはさておき、

「細胞の老化や死が病気をもたらす」に関して、

覚書として、ざっとまとめさせていただきます。

 

*

 

細胞は1日に3000~4000億個死んでいる。

 

細胞の死に方には、大きく分けて2通りの

事故死と自死がある。

 

・事故死(壊死)…外傷や栄養不足などによる細胞の死

 

・自死…細胞自らによる死。

老化したり異常になった細胞を自らとりのぞき、

新しい細胞と入れ替えることで生命を保つ。

 

 

細胞の自死には、定期券タイプと回数券タイプがある。

 

・定期券タイプ…脳の神経細胞や心臓の心筋細胞

生まれてから死ぬまでほとんど入れ替わらない。

細胞分裂をしないかわりに長寿。

 

・回数券タイプ…皮膚の細胞

自死によって頻繁に入れ替わる。

細胞の寿命は時間ではなく、分裂の回数で決まる。

 

※生物の個体にとって致命的なのは、

ある程度の数の「定期券細胞」が死ぬこと。

 

「回数券タイプ」の細胞は、

分裂回数の上限に至ると、増殖を停止するので、

寿命に影響するものもある。

 

歳をとると傷が治りにくくなったり、

貧血になりやすくなる原因の一つに、

肌をつくる細胞や血液をつくる細胞の中で、

老化して分裂ができなくなった細胞の割合が

多くなることがあげられる。

 

 

細胞の老化をもたらすのは、

老廃物の蓄積やタンパク質の劣化、DNAの傷。

 

これらは、紫外線や有害物質、活性酸素などの刺激によって、

引き起こされる。

 

活性酸素は細胞の中で発生するため、

意識して減らすことができない。

 

活性酸素は、細胞の中にあるタンパク質などの

さまざまな物質と結合(酸化)し、劣化させる。

 

 

ビタミンCやβカロテンは、

活性酸素を消去すると言われているが、

ヒトの寿命を延ばす効果については、

科学的・医学的に検証されていない。

 

 

「文系のための東大の先生が教える すごい細胞」より