作:榎田尤利
イラスト:稲荷家房之介
リブレ出版(ビーボーイノベルズ)
2008.5
超個人的評価:★★★★☆
この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。
名門貴族のアロウ・ラファイエットは名前こそ立派だが電気も止められてしまっている貧乏貴族。
お人好しの彼が領地を守るため最後に売りに出したのはなんと自分自身だった?!
美貌のアロウと一年間過ごす権利を求めて世界中の人が彼の元に集まった。
画商の息子、玲一郎は父の命をうけて、アロウではなく彼の所蔵する絵画を狙ってこのパーティに潜入するが……
特技は薪割りな庶民派?金髪碧眼王子はいかがですか?
受のアロウはおもわずそんなキャッチをつけたくなるようなちょっと変わった人物。
貴族と名は付いていますが貧乏で広い豪邸は電気が止められてしまっているような有様です。
残った使用人はたった二人で、毎日の紅茶さえ特売のティーバック。
そんな彼が考え出した方法が自分と一緒に過ごす権利を売るというとんでもないものだったのです。
一生懸命で、こんなズレたことをやり出すアロウがかわいい。
そして主人公の玲一郎は超がつくほどのどケチ。
彼とアロウの対比もおもしろいです。
最初はぜんぜんその気がなかったのに、アロウのお人好しな部分や一生懸命さに放っておけなくなっていって、気がついたら惹かれていたっていう過程やとまどいがすごく自然でした。
分類するなら間違いなくコメディ。
地の文のつっこみも冴えててとてもおもしろい。
だけど後半では葛藤や切なさもちゃんと読ませてくれて、このバランスがとても素敵でした。
楽しかったです。
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