作:宝珠なつめ

イラスト:相沢美良

中央公論社(C☆NOVELS)

2006.6

超個人的評価:★★★★☆


天国の対価―おもひでや (C・NOVELSファンタジア)/宝珠 なつめ

¥945
Amazon.co.jp

都会のとあるマンションの一室。

白いドアを開けると待ちかまえているのは瀟洒でアンティークな家具と不思議な従業員たち。
銀色の表札に刻まれた文字は「おもひでや」

そう、ここは「思い出」が買える場所。

そんなお店を訪れる人たちはみな心に強い想いを持っていて……


タイトルを見てあれ?っと思い手に取った一冊。

なーんか以前に読んだことがある気がしたんです。

あらすじにもなんか記憶があって、本編読んでみたけどそのデジャブ感は消えません。

……読んでいて記憶にないってことは多分中学~高校生前半に読んだ本かと思ったら発売は割と最近。

あれー??

読書記録の必要性を再認識です。

でも、ま、おもしろかったからいいやと無理矢理納得する事にします。


基本的に物語は心に葛藤を抱えた各話の主人公たち(姉思いの弟・引退間近の野球選手・恋人に振られた女性・友を探す老人)がおもひでやを訪れ救われるというもの。

その物語の結末がただキレイなんじゃなくて、時々ちくりと皮肉や毒があって、そのバランスが好きでした。


登場人物たちもなんだか思わせぶりで魅力的でした。

謎の店主のテンさん(本名不明)に女の子の格好をしている少年クレオ、それから思い出作家の人形のような美少女、サナギ。

この本では結局彼らが何者なのかは明かされません。


続編が出ているみたいなのでそっちでは何か語られるのかな。

また探してみようと思います。