作:剛しいら
イラスト:金ひかる
雄飛出版(iノベルズ)
2006.4
超個人的評価:★★★★+☆
この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。
その海辺の町に青海が越してきたのは4歳の時だ。
漁業を主立った産業にした小さな町は、古くからの祭が残る。
ひっそりとした町もその時は観光客が来て賑やかになる。
都会から町に越してきて初めて出来た友達の勇作は、青海からみると野生児みたいな男の子だった。
時間は二人の関係をかけがえのないものに育てていく。
そして事件が起こったのは二人が中学生になった時、青海が祭の稚児に選ばれた時だった……
物語は二十三歳になった青海が祭のために町へ帰ってきた所から始まります。
この現在と二人が出逢ったところからの時間が交互に描かれてお話は進んでいく。
出逢ったころの二人がものすごくほほえましくて可愛かったです。
真剣にキスをしたら子供ができると信じていたり。
その上での勇作の「泣きやまんとキスするぞ」は名言。かわいい!!
海の男が一番偉いとされる漁村の町が舞台の男同士だからこその物語でした。
好きあいながらも勇作の立場を考えて離れようとする青海と、なにをしてでも青海とともに生きることを決めた勇作の思いが切ない。
これぞ葛藤!!という展開でとても楽しかった。
以下ネタバレ反転
▼こういう閉鎖的な社会で自分たちの関係を明かした二人ですが……
その二人が町を離れるのではなく、あくまで町で生きていこうとすることを選んだのが印象的でした。
ちょっと都合がよいんじゃないかと思わなくもないですが、私はこのラスト好きです。
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海に還ろう (アイノベルズ)
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