作:恒川光太郎
角川書店(角川ホラー文庫)
2008.5
超個人的評価:★★★★-☆
ふらっと本屋に行った時にレジ横のオススメコーナーに平積みしてあって勢いで買ってしまった一冊。
当たりでした。
ありがとう店員さん!!
思えばこれ私の初角川ホラー文庫かもしれません。
基本ホラー嫌いなので。
このお話はホラーというか不思議系というか、とっても好きな感じでした。
文章も読みやすくて好きだなあ。
妖怪たちが不思議な品物を売る夜市。
普通は立ち入れないこの不思議な市場に迷い込んだ裕司は自分の弟と引き替えに野球の才能を得るが・・・
大人になった裕司は弟を取り返すために再び夜市へと向かう。
物語は裕司の高校時代の同級生、いずみの視点で語られます。
ちょっと好意をもっている裕司に誘われて一緒に夜市へと出向く、のですが・・・
このいずみの存在がちょっと気になるんですよね。
単純に私の苦手なタイプのヒロインキャラっていうこともあるんですけど、なんとなく浮いてるような気がして。
夜市の説明をするための普通の人が必要だったのかなあって気もするんですが。うーん。
▼まあ、あのラストにするためには第三者が必要なことは確かだと思うんですが。
だったらいっそちゃんと彼女とか、裕司を大切に思っている人だったらもっと腑に落ちるんだけど。
それかもう赤の他人?恋人未満な中途半端さが私の中で引っかかっているのです。
表題作よりももう一つの短編、風の鼓動の方が好きです。
小学生の主人公が偶然踏み込んだ、人ならざるものの道。
その後何度探しても見つかることのなかった不思議な道は友人にこの話を打ち明けたとき再び彼の前に姿を現す。
一度は無事に通りぬけることができたが、二度目は・・・・・・
どこか静謐な雰囲気とか、古道の住人たちとか、主にレンさんとかが好きでした。
どちらにしても共通していえることとして、こういう人外のもののが割と身近にある世界観が大好きです。
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