作:椹野道流
イラスト:あかま日砂紀
講談社(ホワイトハート)
2001.3
超個人的評価:★★★+☆☆


ひな祭りの日。
男二人ながらも森の手料理を囲んでのんびりテレビを見ていた敏生たち。
平和な時間をぶちこわすように二人の目に飛び込んできたのは信じられないニュースだった。
京都の地で平安装束に身を包んだ謎の男が通行人を刀で斬りつけて逃走した?!
しかも、その顔は二人のよく知る人物のもの。
二人はこの男を保護するためにさっそく京都へと向かうが……


いつものことながら分厚い。
なのに読んでいて長いなーと思わせないテンポの良さはさすが。

えー、今回の見所はダブル龍村(笑)
ちょっと違うか。
5冊くらい前、土蜘蛛奇談で出てきた龍村のそっくりさん、元佑が現代にタイムスリップしてきて、というお話。
平安時代から現代へ。
そりゃびっくりするわな。
なんだかんだあって、行き場のない元佑は龍村宅にかくまわれることになります。
そこらへんがなんとも不思議というか、心暖まるというか。
見た目そっくりな二人は一緒にいるうちに妙に意気投合して、兄弟のよう。
二人して森にもおせっかいを焼いたりします。


一応?主役二人にも触れておこうかな。
なんだかながらく一緒に暮らしているうちにどこか熟年夫婦のような安定した関係を築きあう森と敏生。
にもかかわらずほんの少しずつしか進展しない初々しさ。
一見矛盾しているようですが、それがこの二人の関係だと思います。
恋人というか親子というかなんというか。
一組で色々な角度から楽しめてそれもまたよしというか。


無茶苦茶なことをいいつつ次の巻にまいります。


童子切奇談 (講談社X文庫―ホワイトハート)/椹野 道流
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