作:重松清
文藝春秋
2003.11
超個人的評価:★★+☆☆☆
帯いわく、著者初のアーバン・ホラー短編集、らしい。
収録作品(+一部個人的感想)は
「フジミ荘奇譚」訳ありでアパートに越してきた主人公と、不気味な三人の老女の物語
「ハードラック・ウーマン」フリーライターをしていた主人公の慶子。仕事のため、つい捏造してしまった小さな都市伝説。それはあっという間にひろまってしまい……
「かげせん」息子を亡くしてしまった若い夫婦の悲しみを乗り越えるまで
「漂流記」娘の公園デビューをめぐる母親の闘い。若いお母さんのいじめは怖い
「よーそろ」ネットのブログに勇気づけられる子どもたち。辛い現実と楽しい虚構と
「シド・ヴィシャスを遠く離れて」パンク全盛期に若者だった主人公とその過去のファンとのちょっとしたお話
「送り火」閉園してしまった遊園地とその横に取り残された母親と。
「家路」家出をしたサラリーマンの主人公と、かえることのできなかった幽霊の交流
「もういくつ寝ると」お墓をめぐる家族の物語
全体的にホラーかと聞かれるととても微妙な感じでした。
わたしはもともと怖い話は苦手な人種なので結構身構えて読み始めたんですが、ちょっと拍子抜けした感があります。
結構最終的にはいい話になっているものが多かったきがします。
「よーそろ」とか「家路」とかは完全ちょっといい話だと思う。
別にホラーだと思わなければ結構ほのぼのしたいい短編集だと思うんだけど。
やっぱり重松氏は、大きなテーマとして家族やいじめがあるんですよね。
そこが好き嫌いの別れるポイントかもしれません。
ちなみに私が一番怖かったのは「漂流記」です。若いお母さん達のいじめが怖すぎるよ。
微妙に人外とかもでてくる本作ですが、やっぱり一番怖いのは人間なのかも知れません。
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