3年前に鈴鹿でエンジンブローした86のFA20を分解していきたいと思います。
オーバーレブにより、ヘッドカバーからロッカーアームが飛び出してしまいました。
このエンジンはアプライドB型と呼ばれるエンジンです。
A型から、動弁系を変更しているそうです。
それでは早速分解を進めていきます。
インマニ等を外した状態です。
ここはエンジンルームの上から見えている部分ですね。
エンジン後側
ミッション、フライホイール、クランク角センサーピックアップローターが付いている場所です。
左の黒いパイプはヒーターコアへ冷却水を送るパイプです。
右の三角形の板は、AT車のブレーキブースターの負圧を作るバキュームポンプが取り付く部分です。
このエンジンはMT車なので、フタがされています。
エンジンハーネス
以外とシンプル?
エンジンルームにあるECUは直噴インジェクター用コンピューターがある位です。
写真中央付近の集中コネクタ(大きなカプラー)で、車両側と接続します。
直噴インジェクションシステム。
燃料も高圧になっている為、従来のゴムホースでは無く、金属製のスチールパイプを使用しています。
直噴用燃料ポンプ。
シリンダー内に直接燃料を噴射するので、通常の燃圧だと噴射出来ないので、(燃圧<エンジン圧縮圧力)
燃料タンク内から送られてきた燃料を、専用のポンプで加圧して、各シリンダーに刺さっている直噴インジェクターへ燃料を送ります。
ヘッド側から見ると、直噴インジェクターから噴霧された燃料が、吸気ポートの方へ行くように溝が掘ってあります。
混合気を効率よく作る為に作られた部分だと思います。
燃焼室の高温に晒されるインジェクターなので、シールが熱で抜けてしまうトラブルも多い部分です。
直噴用燃料ポンプの駆動はカムシャフトで行います。
三角形のカム山で、ポンプを押しこみ、加圧する仕組みです。
エンジンルームから『カチカチ』と甲高い音が聞こえてくるのは、このポンプが駆動している音です。
次回シリンダーヘッドを外していく準備をしていきます。