「空虚ノスタルジア」 -2ページ目

「空虚ノスタルジア」

オリジナルの詞や小説を更新しているアマチュア作家のブログです。


やったぞーやったーやったんだー。



Switch2の偵察に電気屋さんにいったらたまたま入荷してたから即買い!
Switch自体持ってないから抽選も参加できなくて今年は無理かなーと思ってたところに幸運が!
マリオカート同包のを買ったので、スーファミ以来のマリカー楽しんでるー。でも子供の頃のほうがもっと上手やった気が……(・・;)

ニンテンドースイッチオンラインに加入したから、ファミコンやスーファミのソフトも遊べるので、ゲームしまくりなこの頃。

年末年始も遊ぶぞーい。

 

 

 

 

恋の軌跡 指先でなぞりながら

また逃避行してる
ありふれた日々
ありふれた2人
ありふれた奇跡
 
最後になったのは何だったっけ?
多分しょうもないすれ違い
またすぐに会えるって高を括ってた
 
ワンフレーズも出てこないグレーの朝
湧き出すのは2人に降り注いだものだけ
 
軽い口笛 ひょっこり現れないかな
君より眩しい人なんているはずがないから
目を細めて 僕を思い出してないかな
夢見心地 とっくに目を覚まして
僕はただの通過点 通り過ぎた人
 
 

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面倒な雨だった。

 
夕方、シューゴが玄関ドアを開けた途端、激しい雨の音がした。横殴りの雨粒が玄関に入ってきて、彼は乱暴に扉を閉めた。
 
「マジか……傘持ってきてない」
 
シューゴは片言のように呟き、媚びるような上目遣いで俺の方を見る。外れる確率の方が高い天気予報だから大丈夫だろうと珍しく時間をかけた前戯が憎い。それから昨日駅に忘れてきてしまった唯一の傘も。断る理由も見つからないので、仕方なく彼の感嘆を受け入れた。
 
「やむまでゆっくりしていけば?」
「そうしようかな」
 
スマホを見てみると、一時的な豪雨らしい。たった二、三時間の辛抱だ。部屋のど真ん中に遠慮なく座る「一度きりの客人」も同じ思いなのだろう。退屈そうな表情だ。
 
【傘2本、なるべく急ぎ】
 
場持たせのためにテレビをつける。すると、夕方のニュース番組は大型バスとトラックの衝突事故について取り上げていた。こういうトピックは生々しくあまりに凄惨な映像が胸がしめつけるから極力見ないようにしているのだが、どこもニュース番組ばかりの時間帯だ。、他の局もこれを報じているだろう。あるいは政治とカネか、昨日発生した通り魔事件か、どのトピックにせよ負うダメージに大差ない。ずっと大谷だけやりゃいいのに。顔をしかめてそんなことを思いながら、冷蔵庫から缶ビールを2本取り出し、シューゴの隣に座った。
 
「ありがとう、いただきます」
 
とりあえず乾杯をする。つまみを用意しようか迷ったが、シューゴの目線がすぐにテレビに戻ったので、俺は隣でチビチビすする。
 
「事故……怖いね」
「ひどい映像だな」
 
さっきまでのセックスをなぞるように太ももを撫でてみた。だがそんなものの効果はとっくに切れているようで、シューゴの目は大破したトラックに釘付けだ。それなら余計なことはするまい。どうせ雨が止むまでの関係性なのだから呆けていればいい。駅の待合室にたまたま居合わせただけのように。
 
「けっこう会ってるの?」
 
あまりに唐突に放たれたせいで、それがマッチングアプリを指すことに気付くまでタイムラグがあった。気まずさを感じているのはシューゴも同じなのだろう。顔と距離と性的趣味の一致だけで会った俺らだ。それ以外は何の接点もない。そんなもの俺らには必要ない。
 
「最近は全然。そっちは?」
「久しぶり……かな。仕事とか忙しくて」
「何の仕事?」
「事務だよ。そっちは?」
「俺も一緒。小さい企業の……」
 
そこまで話して、つい笑ってしまった。互いの体の隅々、陰毛を剃ってることや性器にある黒子まで知ってるくせに、職業どころか、本名さえ何も知らないのだ。それを伝えるとシューゴの口元も緩んだ。意外に笑ったりするんだな。会って3時間くらい経つが笑顔を見るのは初めてだった。
 
「見惚れてんの?」
「うん……まあ……」
「はっきりしないね。見た感じそうだけど」
「見た感じ?」
 
「30代から40代までの中肉中背の男ということです」
若手アナウンサーが絶妙なタイミングで通り魔事件の詳細を伝えている。
 
「優柔不断っぽい。まあ嫌じゃないけど」
「どうもありがと…」
なんて返せばいいのか言葉に詰まり、俺は発作的に、缶ビールにチマチマ口をつけた。その間は話すことも、相槌を打つこともしなくていいからだ。小さなコミュ力の戦いを制したシューゴのターンが続く。
 
「付き合ったことは?ひとりくらいはいるでしょ?」
「もちろん。それなりに長く生きてるからひとりくらいは……」
「何歳のとき?長く付き合ったの?」
 
23のとき、ゲイだということを自覚して、ネットで色々調べて、ゲイ専用の出会い系とかマッチングアプリとかがあるのを知った。数人といくつかメッセージのやり取りを交わし、その中から10歳上のサラリーマンと会うことにした。近いから、変な性癖が無さそうだから、理由はそれだけだ。
 
「飯食ってすぐホテル連れてかれて展開早過ぎて何が何やらって感じだった」
「カッコよかった?」
「たいしたことなかった。エッチは上手かったかな、今思えば」
 
ひゅー。
下手っぴな口笛が経済ジャーナリストの文句を掻き消した。この頃になると、テレビはただのBGMに成り果てていた。
 
特に告白めいた文言を交わさずにサラリーマンとはそれからも何度か会った。ほとんどが飯食ってすぐホテルの流れだったが、一度だけここに来たことがある。飯のときについ飲み過ぎてしまい、その日はそのまま送ってもらったのだ。
 
「最初で最後だったけど」
「酔い潰れて抱かせてくれないんだったらしょうがないや。でもさ、そんなもんだよね。純粋な恋なんてさフィクションにしかない」
「うーん、そんなもんだよな」
 
それから幾度となくマッチングアプリを使っているが、殆どが一度きりの関係に終わった。どれだけ強く抱き合っても心が通うわけじゃない。もちろんまた会いたいと思う人もいたけど、向こうにその気はなかったり、逆もきっとあった。何度か会っても、なんとなく音信不通になって、追い掛けて傷つく勇気もなくて。そんなもんだってわかったようなフリをして、だけどそれでも、わかりあえる、もっと深いところまでいける誰かを欲していて。
 
「よかった。もうすぐ雨上がりそう」
 
面倒な雨。昔なら恵みの雨だったかもしれない。相手を知るための、知られるための雨宿り。体だけの、ほんの2、3時間だけの気楽さに慣れてからは、そういう行為も避けるようになった。今回のような不可抗力を除いては。
 
「ビールまだ飲めるだろ?」
「そうだね……せっかくだし飲んでく」
冷蔵庫からまとめて4本取り出すと「何か食いたい」って遠慮なく言ってくるシューゴのために、いくつかのつまみを用意して、もう一度乾杯した。乾いた音に浸りながら、僅かなコミュ力を発揮して笑顔を作る。
 
「で、そっちこそどうなんだよ?付き合ったことぐらいあるんだろ?」
「んー。まあね。似たようなもんだけど」
 
雨足が遠のくのを感じながら、話の続きを待った。無意味な雨になるかもしれない。それでも続きを待った。気まぐれが背中を押したのだ。
 
「ちょっと長くなるかも」
 
口元が緩んだ。
 
【傘2本】などすっかり忘れた土曜の夕方だった。
 
(終)
 
 
 
 

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こんにちは。

 
今月から、不定期ではありますが「通り雨の彼ら」というシリーズで恋愛もののショートショートをアップしていこうと思います。
本命じゃないけど、遊びでもない。そんな相手とのワンシーンを切り取ったショートショートです。最近は詞のアップが多かったのですが、小説もどんどん書いていけたらと思っています。読んでいただければ嬉しいです!
 
乞うご期待!
 
有沢祐輔

 

 

 

空色に溶けた軌跡に手を翳して

虹を辿ってみるけど
行き着くのはガラス張りの光
呼吸するのと同じように
心は歩きたがってる
ここじゃないどこかへ
 
何度でも熱く燃やせ
今日の種をばら撒いて
祈りより眠りより確かな
明日に架かる道を行こう
 
何度でも赤く照らせ
感覚の赴くままに
真っ直ぐな空じゃない
だからこそ美しい
 

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