バスケと卓球をしに行った 体育館の そばの 紅葉だよ
とても 綺麗でしょ 秋の宮島 じゃないけど 広島の もみじは
日本三景の 一つなんだよ
メイ・・・死なないで
僕の心臓は ドキドキした
愛犬の メイは 腹水を妊娠してるかのように
沢山溜めて 横たわり さすると 痙攣をおこし
抱き上げても 首はうな垂れ 口からは舌を伸ばし
瞳孔が開き おしっこを たれ流していった。
その様子を 見ていた僕は
悲しくて 涙が止まらなかった
メイは 死ぬのか
と 同時に 客観的な自分も 存在して
かすかに 息はしている まだ 死んでない
メイを助けなきゃ そう思った。
まだ 秋には程遠い 暑さの中で冬に使う ペットヒーターを探し
メイの 体の下に敷いた
暖めなきゃ だめだ
バスタオルで 上下 メイの身体を 包んだ
そして メイの子犬に飲ませた時の スポイドを探し
そのスポイドで 牛乳を 飲ませた
どこかの サイトで医者が言っていた 言葉が頭をよぎる
「衰弱した子供に 一定の間隔をあけ 牛乳を飲ませると
ぐんぐん 元気になった」と。
スポイドで メイの口に流し込んでもメイの 口は反応しない
それでも 口の端に押し込んで 体をさすった。
気のせいか少し飲んだように思えた。
10分置きに 牛乳をやり様子を見よう
そして それで死んだとしても 仕方ないことだ
これ以上はどうにもできない
もし 死ぬなら病院の 見慣れない 悲しい場所で死ぬのではなく
慣れ親しんだ 自宅のにおいのする
メイのお気に入りの場所で 死なせてあげたい
この僕の考えは 過去15匹いた 犬たちに理解してもらっていたので
犬たちは 病院を恐れ 行きたがらない なので
気がついたら 朝に死んでいたとか 犬の死に目に会うことは
今まで一度もなかったのだ。
目の前で 死に行く様子を見るのは 今回が 初めてだった。
10分置きに メイの口に牛乳をスポイドでもっていった
すると 口から出ていた 伸びきった 舌の先が反応した
そして無意識か 喉に溜まっていたのか牛乳を
ゴクンと いう 音とともに メイは飲んだ
すると 急に メイが 苦しく泣いた
目を大きく 見開き 口を大きく開け 身体ごとのけぞり 痙攣し
そのまま 硬直し 固まってしまった
僕は とても客観的になり 冷静になった
もしかして これが 人間ならば こんな風な感じで 死ぬのか
いやだ・・・こんな 死に方は いやだ。
苦しそうだし 安らかじゃない
メイ 死なないで こんなに苦しんで死なないで
だんだんと 主観的になり 心臓が また ドキドキした
そして また 僕の目からも また涙が出て
いよいよか・・・と メイの体をさすりながら
こんな格好で死なないで欲しいと 願った。
人間も含め 動物が こんなに 苦しんで死ぬのはいやだ。
そして その間も僕の手は 最後まであきらめずに
牛乳を スポイドですくい 大きく開いた口の中にも流し込んでいた
すると だんだんと メイの口は閉じていき
大きく見開いた 目のなかに 光が差し込んだかのように
生気らしきものを感じた。
メイはその 大きな 痙攣を終えると 大きく 息を吸い
普通の呼吸に戻っていったのだった。
うそ・・・
まるで さっきの 痙攣は 死にいくときの痙攣ではなく
生き返った時の 痙攣なのだと 言わんばかりに
メイは 寝ているような 息をしていった。
つかさず スポイドで牛乳をやると 伸びきっていた 舌を丸く巻きながら
舌先で ペロペロと牛乳を飲み始めた
え・・・生き返ったのか??
それとも? 生まれた??
そのとき 僕が思ったのは
これは・・・ この 痙攣は・・・死ぬときの痙攣じゃない
意識が戻るときの 痙攣だ そうだ。 きっと そうだ。
山で 遭難して 凍傷にかかり 死んでいくより
凍傷から 戻るときは とても苦しいと 聞いたことがある
メイ 自身 は 安らかに死んでいたのものを
僕が 生き返らせたのは確かだけど
そのために 痙攣をさせ 見るも無残な姿をさせたのは 僕だったのか。
本当は人間も 動物も 死ぬときは 苦しくなんかなく
周囲がいろんな 処置をし生き返るときが 苦しいのか
そうかもしれない・・・・ 今回のことで 僕は そう 確信した
メイが 順調に回復して いく様を 傍で見ていた
メス犬のアリスが いきなり ふらつき始めて ばったり 倒れこんでしまった。
え?? 今度は アリス?? なんで?
ピンピンだった じゃない??
うそのように ふらついている
そして ペットシートに 水のような 下痢をしていた。