改めて
着床の奇跡について考えてみた
何となくは知っていた
妊娠するって奇跡なんだよな〜って
でも今まで、どちらかというと簡単に
その奇跡を起こしてこれたことで
実感として「奇跡」を感じて来なかった
そもそも受精という奇跡があって…
数億個の精子くんたちが熾烈な競争を繰り広げ
子宮口子宮頸管子宮腔卵管
そして卵管采に無事ゴールした精子くんだけが
たったひとつの卵子ちゃんと出会い結ばれる
しかも精子くんのスケールから考えると
ゴールまでの距離は東京名古屋くらいとか
しかもしかも子宮腔からは
左右どちらの卵管に進めば良いか
その運命の分かれ道を
卵子ちゃんのニオイで判断するのだとか
そしてやっと辿り着いても
卵子ちゃんのまとっているベールは
ひとつの精子くんだけでは突き破ることができず
いっぱいの精子くんでアタックを繰り返し
見事勝ち抜いた、たったひとつの精子くんだけが
卵子ちゃんと結ばれることになると…
これだけでも途方もない奇跡ではないか
そして結ばれた受精卵ちゃんは
細胞分裂を繰り返しながら
7日~10日かけて子宮へと移動する
数日間は子宮腔内でフワフワと浮いた後
子宮内膜にくっついて、中にもぐりこむ
これが着床である
今回わたしは乳がんの術後放射線治療
採卵受精3日間培養
8細胞になった状態の胚を凍結
その受精卵ちゃんを移植の前日に解凍
1日後の移植当日には16細胞以上の
桑実胚と呼ばれる状態で子宮に戻してもらった
ここからわたしたちの受精卵ちゃんは
胚盤胞と呼ばれる200〜300細胞となり
着床段階を迎えることに
移植から着床までは2日〜5日
この胚盤胞には卵の殻のような膜があり
この膜から孵化しやすいように
予めアシステッドハッチングしてもらっている
少しその膜を切開しているのだ
移植前からずっと、黄体ホルモンを薬で増やし
子宮内膜の環境を整えてお待ちしている
下腹部に貼るエストラーナテープと
毎日8時間おきに入れるルティナス膣錠
それと気休めかもしれないけどサプリたち
これにより受精卵ちゃんがもぐりこめる
フカフカのベッドをご用意しているつもり
いや〜
こういった奇跡の末に生まれてきた娘たちを
改めて大切に思う
生まれてきてくれて、本当にありがとう
そして3人目ちゃん
わたしの子宮内膜ベッド気に入ってくれるかな