お馴染みの東大病院の乳腺外科を受診するまで1ヶ月ほどが経っていた
お馴染みと言うのは、二度の出産、産後にかかってしまった難病の通院などなどで、
わたしにとって東大病院はすっかり、ホーム的感覚になっているからだ
とは言え乳腺外科は初めてだし少し緊張していた
女医さんの触診、エコー検査を受け、
良性にしては丸いとか、悪性にしては柔らかいとか…
何一つピンとこないコメントをもらい、
念のため針生検を受けて帰るようにと、
言われるがままに処置室へ入る。
別の若いふたりの女医さんが、太い針をわたしの胸に刺し、何やらカタイカタイと頑張ってくれていた。
若いから乳腺がカタイのだとか。
若い…とは言え明らかに彼女たちよりは歳とってるが
カチッカチッと何度も細胞を採取する音が響き、麻酔が切れてきたのか痛くなってきて、
もういやだと訴えると検査は終わった。
過去3年は何もなかったし、その前もコメントがあったのは右の胸が多かった。
今回針をカチカチされたのは左の胸だった。