2023年7月10日。
治療開始から62回目の通院。

この時点の歯の状態 →{上顎:固定仮歯、下顎:固定本歯}。

 

この日は、ついに・・・ついに上顎にも固定本歯が入る日。

治療開始(2021年4月)から2年以上が経過し、ようやくゴールに辿り着くのだ。


前回の治療以降で本歯の作製は完了しており、この日も仮歯を外して本歯を装着していく。

仮歯と違って本歯は一度装着したら滅多なことでは外さなくなるため、ネジ締めの強度や

アクセスホールの穴埋め材が本歯独特のものになり時間がかかる。特にネジ締めはかなり

の強度で締められるので、だいぶ歯茎に食い込んで最初は痛みを感じるくらいだ。

 

ちなみに下顎の時もそうだったが、本歯の装着は院長先生が処置してくれる。

順調に本歯が装着され、噛み合わせを確認し、レントゲンとCTを撮って終了。

 

最後に鏡を見せられて上下ともに最終型の固定本歯が入った口の中を見てみると、

本当に違和感なく綺麗な白い歯が揃っていて、なんともいえない感情が湧いてきた。

 

あの、藁をも掴む想いで訪れたこの歯科医院で治療を決意してから約2年半。

これなら人前でまた思い切り笑える。これなら何でも食べられる。

こういう状態に戻ることを望んで、長く大変な治療を続けてきたのだ。

嬉しさはもちろん、なんというか「肩の荷が下りたな」という、そんな気持ちだった。

 

治療室から出る時、歯科衛生士の方から「おめでとうございます」と祝福していただき、

会計をしている時、院長先生からは「長い間、お疲れ様でした」と言っていただき、

とても晴れやかな気持ちで心穏やかに歯科医院を去れたことを思い出す。

私の希望する状態に戻してくれたこの歯科医院には「ありがとうございました」と感謝

したい。

 

私の治療も、これで一段落である。

 

とはいえ、通院はこれで終わりではない。

このあとは何回か上下に入った固定本歯の嚙み合わせのチェックが必要だし、

その後は定期的なメンテナンスも必要となるので、その報告もしていければと思う。

 

 

つづく