4歳でそろタッチを開始して何度も泣き叫んで逃げ回りながらも、1年10か月間でU12を突破した経験より綴る備忘録。

 

そろタッチU12達成のために①:タイムライン

そろタッチU12達成のために②:親が覚悟を決める

そろタッチU12達成のために③:JSUステージの山場を攻略する

そろタッチU12達成のために④:各ステージ突破体験記

そろタッチU12達成後:そろタッチ終了後の学習ルート

そろタッチ vs そろばん vs 公文算数

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親の心がけを意識して継続していれば、色んなアイデアが生まれてくる。

戦術面で大事なことは下記3点。

 

1. 子どもの苦戦ポイントでステージを下げない

子どもが苦戦しているから安易にステージを下げる(S9が出来ないからS8にステージ戻しする)と判断すべきでないし、検討したことはない。解ける問題を大量に取り組むことになり無駄が発生する。子どものモチベーションを下げる可能性があるので要注意。それよりも、どの問題の計算方法に苦戦しているか把握のうえ解決のためのゲームを使いこなすことが短期攻略のためには重要となる。

U12攻略後も同様。現状の機能であればX1~12までを進行するよりも、とっくん2でみとり算の4桁10口攻略に向けて特訓する方が、結果的には暗算力を強化できる。

 

2. パーフェクトorエクセレントだけゲットする

そりゃ可能ならエクセレント以上で進行したい。そのためには、ゲーム機能を使い尽くすことが大事。決して、本番で初めての手の動作を覚えるのではなく、本番は楽勝にクリアできる状態まで準備を終えておく。

容易に想像がつくメリットとして、子どものストレスは軽減される。また意外と知られていないが、各ステージで☆1つ獲得するためには、パーフェクト2回&金メダル1つで良いので一気に早期攻略が可能になる。全問正解のパーフェクト1回、2問間違えまでのエクセレント1回の計2回の取り組みでも☆獲得のチャレンジ問題となることが多いので、ステージクリアの速度が格段に上がっていく。

そろタッチにコミットしている親であれば、このアルゴリズムにはすぐに気づく。短期攻略のためにはエクセレント以上を獲得できる状態に準備して本番に挑んでいく。

 

そろタッチだけに専念する

そろタッチと他のプリント教材を同時に取り組むのは避けるべき。娘にとっては、七田式プリントや小学校受験準備が重なって取り組み時間が減ってしまう時期があったが、避けられる学習内容は避けていく。併用していると、そろタッチはどんどんレベルが上がっていくので、時間が足りなくなっていく。私のミスとして、図形の極を習い始めたこと。結果、時間が足りなくなったので即、退会手続きをした。N=1の娘のケースでは、どんな取り組みよりも、そろタッチが面白くないので、相対的に嫌いな取り組み=そろタッチとなると、モチベーションが下がってしまう。

 

娘の苦戦したステージ

在籍者数を表すグラフをみてみると、滞留者が多いステージ=皆が苦戦するステージと推測できる。娘自身が苦しむポイントもだいたいイコールだった。

苦しむことが予測されるステージではゲーム機能のとっくん量を増やす(=毎日の取り組み時間を多く確保する)ことで乗り越えていけるので、山場を把握するのが大事だった。

 

山場1) J11 3桁-2桁の繰り下げ

計算の習得に時間を要する。そもそも3桁の数字を読み上げられても、瞬時に思い浮かばない。140と聞いて、140なのか104なのか一瞬迷う。年少~年中で開始したそろタッチ生はそろタッチを通して2桁・3桁の数に馴染んでいくので致し方なし。反射的に140が思い浮かぶレベルでなければ、攻略は不可能。そろタッチで数字を攻略することを目指す低年齢特有の問題であり、3桁の数値に既に慣れ親しんでいる小学生であれば、そこまで苦戦しないと思われる。

 

山場2) S9-10 33

最大の山場。要求されるたしひきの暗算レベルが一気に高まる。とっくんの日々。娘が取り組んでいたころはとっくん2は存在しなかったが、今はとっくん2で反復可能。3桁3口に苦戦しているのであれば、よみモードで間違えた直後のみえるモードを①テンポよく、②打ち間違え無しに、入力出来るようトレーニングする。

3桁3口が辛いなら、3桁2口を取り組んだり、2桁10口で気分転換するなど工夫しつつ、とにかく1日もサボらずに継続する。そうすれば必ず突破できる。

 

山場3) U3 3桁÷2

2番目の山場。÷2桁は容易にマスターできるものではなく、そろタッチ内での学習に留まらず、youtube動画でも学習した。100÷23という質問に対して、10÷2=5で商が成り立つか確認して、オーバーした際には4を入れるという作業、この試しの作業に時間を要する。早く解けるようになるには時間がかかるので、遅くても良いので、何度も何度も反復する。苦手な問題(著しく遅い問題)だけをピックアップして、まねっこで反復する。とにかく耐える日々。

 

山場4) U6 3桁×2

2桁×2桁の攻略と比にならない難易度となる。3桁×2桁のそろボードの指の配置は5桁に左手、4桁に右手の基本姿勢を維持する必要があるが、途中でズレてしまう。また、3桁×10の位、3桁×1の位の2つの数値を足し合わせる作業中に、脳内ボードが薄れてしまい、解けなくなる。間違いを多発して嫌になる子も多いはず。わが子のケースにおいては、3桁×1桁の暗算力を徹底的に高めることが突破に役に立つ。そのうえで、間違いやすい特徴を親が把握して練習問題をまねっこで作ってあげる。

 

山場5) U8 2桁×3

2桁×2桁、3桁×2桁を攻略しても、さらなる山場として、2桁×3桁がすぐに登場する。3桁×2桁とは指の移動のリズムが異なるため、桁がズレやすい。とっくん2とまねっこをひたすら反復する。

 

上記5つの山場ではないが時間がかかるポイントを理解しておく

J6 繰り上げ・繰り下げ:足して10になるペア(1&9, 2&8, 3&7, 4&6, 5&5)を反射的に導くレベルの到達に時間を要する。ゲーム機能であれば、ペア&とも。”あわせて10”で20問正解を目指してひたすら特訓する。

S1~2 かけ算ランダム、虫食い残:九九を暗記した後の割り算導入前の特訓期間。とにかくゲームで特訓を継続して暗記する。

 

主観による困難な度合いをJ, S, Uごとに置き換えると、 

J 10

S 100

U 1000

 

投下時間的にも精神的にもUは一気に負荷がかかり難しい。ただ、もう少しで山頂=U12突破という状況なので、根性で登頂出来る。フルマラソンであれば、30km以降も35km以降もつらいが、37kmあたりから、残り5kmだ!という思いで疲れよりもアドレナリンが出てラストスパート出来るイメージに近い。

 

娘のケースではS10のたしひき暗算が最難関、次にU1-U4の3桁÷2桁。S10で無理して進度を保った結果、一時的に毎日の勉強量が1時間を超える日が出てきたが、なかなか攻略できないので娘のモチベーション維持は難しかった。一方で、U3では一度本番チャレンジを中断してひたすらに特訓を反復したおかげで、U3時点でのたしひき・かけ・割り算はなんとか攻略できるようになった。