私の旧姓に改姓し、私達家族は義父の家に引っ越す。


義父の自宅の両隣は、義父と同じ姓。

つまり同じ姓が3軒続いている。



両隣は義父の二人の弟だ。

 

もともと義父が子どものころ、平屋で住んでいたその土地を3つに分け、長男の義父は3分の1を相続したのだ。



 

義父の弟家族に挟まれた義父の家に、私たちが同居する。




私たちは姓を変え、間に入り込む。


表札をかける。。。




そもそも夫が私の旧姓を名乗ることに、義父はどういう思いだったのか。



夫は次男だ。

次男だからいいってもんじゃない。


実際、義父と同居したのは次男の夫だ。

 

夫の兄は地方に家を構えて事業をしている。

義父と同居することはない。



夫が姓を変えることに反対もせず、義父は私たちを受け入れてくれた。


それどころか、私は一度も改姓について義父からも義父弟からも尋ねられたことは無い。


同居20数年で一度もだ。


根っからジェントルマンの義父。

ジェントルマン遺伝子を持つ兄弟よ。



私は後ろめたかった。

誰もに後ろめたかった。

 

夫に。

子どもたちに。

ひとことも反対しない義父に(義母は亡くなっていた)。

隣にいながら何も言わない義父弟2人に。

義兄に。

義兄家族に。


 

夫の会社に。

夫の同僚に。

私の職場に。

私の同僚に。


 

私の両親、妹には、私はまた別の感情を抱く。



いつか書く。



結婚時は夫の姓⇒離婚⇒翌日同じ夫と再婚時に私の姓。



そこまでして守るべきことだったのか?



私の後ろめたさが証拠だ。

私の後ろめたさが証拠なんだ。