俺が大人の階段を一段上ってから1週間が過ぎた。(25歳だけど)
気まずい…
俺は、何だか意識してしまって、まともにジュネの顔も見れない。
大人なのに余裕がなさすぎて、情けないったらない。
はぁ~…と大きなため息をつく。
と、瞬の包帯を換えててやっていたジュネの視線を感じた。
「どうした、ジュネ。」
とにかく現状を打開したい。
俺はジュネのほうに歩み寄った。
「ほら見て、先生。瞬のけが、ほとんどよくなったよ。すごいね、オロナインって。もう包帯、巻かなくていいかな。」
「ん、ああ、そうだな。」
俺は丸裸の瞬を見下ろす。
1週間前は、ジュネと二人で瞬のチン毛が生えたことを喜び合ったな…
「先生。あたしさ…」
「ん、どうした?」
「瞬のけがもよくなったし、あたし、この島を出るよ。」
「は?」
「グダグダだったけど、一応、聖闘士になれたし、いつまでもここに世話になるのもね。独り立ちしようと思うの。」
「何を言っているんだ!?そんなの、ダメだ!」
「何でよ?先生にはお世話になったけど、もうあたし、このままここで過ごすのが辛いんだよ…」
「なっ、何が辛いんだ!俺がそんなのどうにかしてやる!ダメだ、行かないでくれ、お前に出て行かれたら、俺は…」
思わずジュネを抱き寄せる。
「聖闘士の師として言っているんじゃない、男・ダイダロス25歳としての気持ちだ。頼む、どこにも行かないでくれ。」
「せ…先生…」
驚いて目を見開いているジュネ。
ゆっくりと、ジュネの唇に俺の唇を寄せたその時。
「…っくしょーい!寒っ!あれ、先生、ジュネさん?ここは…?」
瞬が目覚めた。
本当に、とことんタイミングの悪い男だな…