日本にいる俺の同志の一人から、一通の報告書が届いた。
瞬たち、青銅聖闘士のその後だ。
どうやら、兄ちゃんとの戦いは、単なる兄弟ゲンカだったらしい。
しかも、「誰が一番の弱虫か?」を競っていたというのだ。
なんなんだ、弱虫って。
瞬には悪いが、笑えるぞ。
瞬の兄ちゃんも、けっこうマヌケだな。はっはっはっ。
「先生、手紙を読みながら、一人で笑わないでよ。気持ち悪いから。」
いつのまにか、ジュネが隣に来ていた。
「いや、面白いことが書いてあったからな。それより、ジュネ。鞭ふりの練習は、今日はしないのか?今からやらないか?」
「もう、先生ったら!アタシの鞭の味が、忘れられないのね!」
ギクッ。
「いらっしゃいな、M男くん!」
ううむ、もう、女王様の風格だな。
鞭ふりの修行(表向き)をしようと、二人で浜へ出ると、郵便受けにもう一通、手紙が届けられていた。
「ジュネ、ちょっと待っていてくれ。」
上質な紙の手紙は、聖域にいる同志からだった。
しかし、みんな、どうしてメールじゃなくて手紙なのだ。
この間、ジュネに教えてもらって、一生懸命メールしてアドレスを教えたというのに。
しかし返信が、ほとんどみんな、お前にはPCはムリだとか、ウケたとか、そんな内容ばかりだった。
そういえば、文書作成中、ジュネもバカ受けだった。
何がいけなかったというのだ。
そんなことを考えながら、俺は封を切った。
「何っ!?」
「どうしたの!?先生!」
「聖域からだ。瞬たち青銅聖闘士は、禁じられている私闘をくりひろげた罪で、聖闘士の称号剥奪、そして抹殺命令がでた。」
「エエッ!?そんな!瞬・・・!嫌・・・嫌ァ!」
「落ち着け、ジュネ。・・・ん?もう一枚、ちり紙が入っていたぞ。」
そのちり紙には、俺の抹殺命令も出ている、と書かれていた。
ち、ちり紙!?
「やだ、便箋がなくなっちゃったのかしら。」
なんでそんなに落ち着いているのだ、ジュネ!?
ちり紙だぞ!?