ママ、永いこと手紙を出さずにいて、ごめんね。
体の調子はどう?
朗報だよ!
治るまでずっとその病院にいてもいいことになったよ!
お金の心配は、もうしなくてもいいんだ!
退院した後の生活も、心配しなくていいよ!
ボクの雇い主が、一切の面倒を見てくれるから!
ずっとママに苦労をかけさせてきたね…ごめんね。
お金の心配はもうしなくてもいいんだよ。
これがボクにできる、精一杯のことだよ!
ママ…愛しているよ。
でも、ごめん…
もうボクはママに手紙を出すことができない。
会うことも、もうできない…
イッキを聖闘士にするタイムリミットなんだ。
何としても、イッキを弟の許へ帰してやりたい。
だから考えた。
ボクを憎ませる、最後の手段…
エスメラルダを手に掛けることした。
そうしたら、イッキは絶対にボクを憎むと思うよ。
それほどまでに、イッキのエスメラルダへの愛は深くなってしまったんだ…
それに、エスメラルダは幻想なのだから、死んだことにして日本に帰さないといけないでしょう?
幻魔拳っていう、相手の精神に直接かかわれる技があるんだ。
それを使って、イッキの中のエスメラルダを手に掛けるつもりだ。
イッキは本当に優しくて強いんだよ。
ボクの自慢の弟子なんだ。
ママにも会わせたかったな…
ママ…ごめんね。
世界一愛しているよ。

 

END