ママ、この前はごめんね。
少し、気が動転していたんだ。
今は落ち着いているよ。
イッキはね、まだ相変わらず、エスメラルダっていう女の子とラブラブ状態だよ。
この状態が、はたしていいのか悪いのか…
どちらかはわからないけど、ボクはこのままでいくことにしたよ。
エスメラルダが幻想だってことを、イッキに気付かせないつもりだ。
だって、イッキからエスメラルダを奪ったら、きっと死んでしまうよ!
いや、正確には、イッキから弟を奪うと…だけど。
この島で、弟の代わりにイッキの精神を支えているのはエスメラルダなんだ。
どうしてそんな子をイッキから奪えるかい?
イッキは最初から心が哀しみでいっぱいだったんだよ。
もう、張り裂けんばかりにね…
それなのに、追い討ちをかけるように、ボクが毎日、ひどい仕打ちをしてる。
早く、弟の許へ帰してやりたい。
聖闘士にしてやりたい。
でも、そのためには、ボクのことを憎んでもらわないと…