「よし、出発だ。」
雨の中こっそりと病院を抜け出すジュネと俺。
「本当に一緒に来るのか?主治医のところにいてもいいんだぞ。」
「何言ってんのよ、アタシは先生一筋なんだから。一緒に行くにきまってるでしょ。」
その割に、思い切り突き飛ばしてきたじゃないか…
「何よ、その顔。なんか不満なわけ?」
「いや…別に…」
「そんなことより先生、挨拶とかいいの。菓子折り渡した?」
「いや。まだ退院できないと、足止めを食らってしまったから勝手に出てきた。いいから、見つからないように行くぞ。」
「…金払ってないんだ。」
「うむ。そもそも払う金がなかった。」
「瞬が払わされるんじゃない?」
「あいつは高給取りっぽいから大丈夫だろう。」
「あの子の日給、500円だよ。」
「安っ!」
こんな底辺職に就かされて…
泣けるてくるな…
一種の洗脳ってやつか。
なんとかしてやらねば。
やがて俺たちは港に出た。
「海底って、どうやって行けばいいのかな。」
「は?後先考えずに飛び出してきたの?ほんとバカなんだから…」
しかし、原作にも一切書かれていないのだぞ。
話は後だとかいって。
「あれ、あそこにいるの一輝じゃない?あっ、なんか、海に飛び込んだよ!何やってんのかしら。あはは、ウケる~。」
「よし、ジュネ、ついてこい!」
「え?え?」
「絶対に、離れるなよ。」
多分、一輝も行先は同じだろう。
ついていけば現地に行けるに違いない。
あーよかった。