先日書いた「エトロフ遥かなり」という映像作品は、終戦記念日やあの夏の辺りの「戦争の反省」を促すスペシャルドラマだったそうです。




今は原爆投下も終戦記念日も学校で教えないような話を聞いた。

確かに今も外国で行われているとされる・・・銃を手にして爆弾落として、という形の戦争については


今の日本のトピックという感じはしないが




戦争は形を変えて、人々や社会や時代の潜在意識の中に生き続けている。





作品のタイトル「エトロフ」、という場所は私的に

「大切なもの、愛の在る場所、悟りの地」

みたいなところだと捉えた。



それが

「遥かなり」→人間が争いごとから離れ、


本質的な命の価値に生きるのは遥か、


まだ遠い



という思いが、原作を書いた人やドラマの企画した人々にはあるのだろうと思った。




私はドラマを途中から見ただけなので
主人公の日系スパイがどんな生い立ちで、みたいな場面は観ていない。


ただ、

人種差別され、革命運動に失望し、何とか食いつないだうえ


警察に捕まって、スパイとして才能有りと洗脳・教育され従事した末

最後の最後で「これが本当に大事にすべきことなのではないか?」というような「個人の人間らしい真心」の価値=愛に気づきながら死んでいく、という一生だったのを観た。



このスパイ役の話には、家族とかナントカは一切出てこない。
物語にもスパイ仲間とスパイの先生ぐらいしか出てこないし話さなかった。





この物語を観たあと思ったのは、このスパイが


愛を知っていたなら


どうだっただろうということだった。



例えば、

・・・暖かい冬の暖炉でゆっくり飲むお茶の味の価値を知っていたなら。






このスパイの心は


(社会の主流の洗脳に簡単に騙されない、自分の考えを持った)まっすぐな人だ、

と沢口靖子が演じた択捉の宿の女主人は感じてスパイに惹かれていくのだが、
(逆に世の中の上手い話に乗っかっている高等な日本兵には興味なし)



結局この女主人の真心を踏みにじって、大義、戦争などという架空の、変な創造物に踊らされてこのスパイは命を落とす。死に際に、洗脳に気づく。



今の社会にも、このスパイがスパイ活動に身を投じていくような社会の仕組みはいっぱい、そこらじゅうにあるような気がしてる。






孤独で、卑下されて育った人がいっぱい、政治に文句言っている姿をコロナで見たのだが

その人たちのような人が社会や親に「お前は凄い、役に立つ、偉いぞ、立派だ」なんて言われたなら、


スパイに当たり前のようになる、


凄く酷いことに、川の流れのように自然に流されるのが人間です。




スパイに身を投じることで自らの過去の清算や正義が肯定された気分になって「エトロフ遥かなり」の主人公はあのような命の失い方をしたように。



真面目に真摯に自らの境遇に立ち向かえば立ち向かうほど利用される。

脳深部のストレス解消行動というのはだから怖い。



愛を重要視できず、愛を知らない人間は「社会で役に立つ」とか「凄い」とか言われるとすぐに洗脳出来るってことです。




例えば

今も「親の国籍取得のため」兵士になって、世界の戦場に派遣されて死んでいく移民がアメリカにはいっぱいいるらしい。

社会で偉いと言われ、親の安泰が手に入れられ、一生親から忘れられることもなく親孝行を誉められるからだ。




つまり
「劣等感」

「親孝行」

がセットになって洗脳になり、


世界の破壊活動を作っている


ということです。






兵士が集まらなければ戦地に人は派遣出来なくなる→戦争は出来ない。



でも続けられているのは結局、劣等感に満ちた社会奴隷・親奴隷がいるからです。


ストレス解消(心理的利益)を上手く使って洗脳されるのです。




兵士に息子を送らなければならないような移民の人々の暮らしがどんなものかは知らない。

ただ私なら、親のためとか社会的に立派なことだからで「公的に認められる人殺し」をして命をポイ捨てさせられるなら命がけで他の方法を考える。




この「徴兵の潜在意識のシステム、フロー」はいっぱいある。






陰謀論肯定し、常に支配されるとか被害者目線、な人が



いざ

正義です立派なことです、なんて誘われ、社会的に立派なこと&親奴隷ストレス解消エネルギーを暗にくすぐられたら



あっという間に命がよからぬ個人や公的な殺人や破壊エネルギーに乗っ取られるということです。


戦地に行かなくても、日本の日常で(会社とか家庭とか)いっぱいなんでも、蛮行なんてその辺でもやれる。








幼少期から無視され、脅され、愛も欲せず、願わず、

命の価値に対し、問いかけもしてこなかった人が



個人的怒りを種火にされ、

親孝行などというきれいごとと、
社会のエゴ=破壊工作に自然に流される


っていうのが、戦争活動の全て
ではないかと思う。




上手い洗脳やシステムに脳を支配され、利用されて、本当に価値がある愛に気づけないで死んでいく命や体を私はコロナ後見続けている。





この「洗脳の元締め」は、

陰謀論者が語っているような支配者とかではないよ。


自分の心の中にあるんだ。






親は大事とか社会に役に立たなければとかいう前に、

自分を大切にしないとそれらは出来ない


を知らないというのは



順番違いを知らない、

基本的な理の知識の不足だ。



このことを理解し本質的に生きる人が多くならない限り、なんらかの形での戦争は消えないのだろう。

無意味に命を落としていく、のっとられた人生を送る人は生まれ続ける。



だから私は、親孝行みたいな社会的エゴを使った洗脳やそのエネルギーを肯定する幼少期孤独などの記憶をケアしないと


最終的に自然に流される果てで、人生を乗っ取られて命を失っていくと思う、って言っているのてす。







「エトロフ」(≒”悟りの地”)は遥かなり、



・・・・本質的な命を自らのために生きるには遥かな、


日常の戦争を作り続けている自分にも気づけない人もまだまだ多い世の中。




意味のある命を一日でも送るために、自らの内面をケアしてください。



ではでは。