毎月出津先生にお願いしている
自分のためのピラティスセッションは
いつも完全に「自分のため」モードです。
お勉強スイッチは1㍉も入りません。(笑)
でも。
私が私の体だけに集中できるこの時間は
確実にお客様へと還元されます。
なぜなら私の身体感覚が高まれば高まるほど
お客様に「伝わる」精度が上がるから。
眉間にシワ寄せてお勉強しても
それは「頭で分かる」ことにしかならない。
ピラティス=コントロールの哲学は
心と体をつなぐアプローチだから
「頭の理解」をアウトプットしても
お客様にその本質は伝わらない。
お客様もまた「頭で分かる」ところまでしか
ナビゲーションできない。
だから1㍉もお勉強はしない。
とことんピラティスを味わい尽くす。
そこに深い学びがある。
いま、これを書きながら思ったのですが
これはピラティスに限ったことでは
ないのかもしれません。
ここ数ヶ月、新しいことに取り組むために
私は一所懸命「頭」にアクセスしてきたけど
全然自分に落とし込むことができませんでした。
そのことと、2月から4月まで
出津先生のところへ行けなかったことや
週イチで通っていた体のお稽古を
2月からずっと休んでいることは
無関係じゃないのかもと思いました。
つまり身体感覚が鈍化していた。
これは私が体感覚優位なKタイプだから
顕著に表れるということもあるでしょうが
そもそも五感は誰もが持っているはずだし
誰もが体感覚にアクセスすることは可能。
強弱の違いは多少あるにせよ
身体感覚を通す、という学び方は
誰もが使える技なのではないかと思う。
以前ご紹介したことのある
横紋筋(おうもんきん)は、情緒や精神的反応の排け口として、すなわち、刺激や情緒的ストレスに対して、われわれが反応する手段としての役割を果たしている。
横紋筋を動かすという代償的な排け口を開かずに、強いられた自然な反応に対する重要な安全弁を失ってしまい、これを常に抑圧したままにしておくいうことは、これまで原始人類の身体が長い間にわたって適応し築き上げてきた本来の平衡状態を崩してしまうであろう。
こういうことが、この数ヶ月の私に
起こっていたのかもしれません。
先週の風邪もこれに起因する気もします。
横紋筋を動かすという代償的な排け口が
ブロックされていることの多い現代人に
いま必要な“学習方法”は
身体感覚を通す、というやり方なのかも。
そういえば昨夜偶然観たEテレの番組で
そんな研究結果が紹介されていました。
長くなったので、そのことはまた
別記事で書こうかな。