風邪の効用 | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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この写真はこないだ娘に撮られたもの。
何度見ても面白くて少し元気になる。
 
 
実は月曜日から風邪で寝込んでおります。
こんなに体調が落ちるのは久しぶり。
 
 
元気の由来を調べてみたら
元々は「減気」と書くそうで
病気の勢いが衰えて快方へ向かうこと
を表したそうです。
 
 
元気って言葉を聞くと
すんごいエネルギッシュなイメージが
あったりしますが、由来を聞いても
「元」の「気」という今の漢字を見ても
元気こそが【本来の姿】なんじゃないかと
思ったりした私です。
 
 
体調がとことん落ちると
もうほんと何もできなくなる。
この3日、全く使い物になりません。
 
 
で、思うわけです、
元気って「土台」なんやなぁと。
 
 
当たり前に「ある」ときには
その有り難みに気付かないけど
それが「ない」状態を経験するとね
元気さえあれば!って痛感します。
 
 
ようやく投稿する気力が戻ってきたので
「減気」に向かってると思うのですが
まだ本調子とはいかないので
とにかく早く「元気」になりたい。


というわけで、この機会にこちらの本を
あらためて読み返しています。



昭和37年...私が生まれる6年前だから
もう55年も前に刊行された本。


ですが読むといろいろ腑に落ちる。




 
健康な体というのは弾力があるのです。伸び縮みに幅があるのです。
(中略)
人間の体中、或は心も含めて人間全体の弾力性というものを失わないように生活すれば、突然倒れるとかいうようなことはないわけですが、もし硬張ったとしても風邪を引くと治ってしまう。
だから、体を使っているうちに、或る一部分が偏り疲労の潜在状態になって、そういう部分の弾力性が欠けてくると風邪を引き、風邪を引いた後、快復してくる。


このあと
「それで私は風邪は病気というよりも、風邪自体が治療行為ではなかろうかと考えている」
という文章が続いています。

 
ただ、風邪を完全に経過しないで治してしまうことばかり考えるから、ふだんの体の弱い処をそのまま残して、また風邪を引く。風邪を引く原因である偏り疲労、もっと元をいえば体の偏り運動習性というべきものなのですが、その偏り運動習性を正すことをしないで、いつでも或る処にばかり負担をかけているから、体は風邪を繰り返す必要が出てくる。


風邪を「治す」のではなく
「完全に経過」する。


前回読んだ時は目に留まった項目だけを
拾い読みしただけで終わったのですが
今回じっくり読み進めていくと
いまの私の風邪の背景にあるものが
あれこれ見えてきて大いに納得。


きちんと風邪を経過したあと
私という「人間全体の弾力性」に
どんな変化が見られるのかを観察する
という楽しみができました。ニコ