体というアイデンティティ | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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先日の記事の中で娘の体の特徴を
「一人っ子で甘えん坊だからふにゃふにゃ」
というようなことを書いたのですが
これも彼女の個性からくる特徴なのだと思う
小さい頃のエピソードを思い出しました。


それは娘が5歳くらいの頃のこと。
娘が1歳から6歳まで毎日一緒に育った
保育園時代の親友Rちゃんを抱っこしたら
娘と体つきが全然違っていることに
とても驚いたことがあったんです。


二人は誕生月も同じ
身長も大体いつも同じくらいで
見た感じはとてもよく似ていました。


ところが抱っこしてみたら
ふにゃふにゃふわふわ軽い娘とは違って
Rちゃんはズシッガシッと固くて
とても「しっかりした」体で
受け止めた感覚は全く違うものでした。


二人はとても仲良しで気が合っていたけど
個性は真逆でした。


小さいときからスポーツ万能で
クラスのリーダー的存在だったRちゃんは
明るくて声も大きくて元気いっぱい。
素直で真っ直ぐで負けず嫌い。
面倒見がよくてお友だち思い。
しっかりしていて何でも一番。


一方の娘は天真爛漫な自由人。
超マイペースなスロースターターで
誰かに面倒を見てもらうのが当たり前。
単純素直な自然体。
甘え上手で愛され上手。


まさにそんな違いが体にも表れていました。


(6歳頃の娘とRちゃんと妹のSちゃん)


これは
心と体はつながっているから
性格がこうだから体つきもこうなる、とか
体の特徴がこうだから性格もこうなる、とか
そういうことではないような気がします。


何て言ったらいいのかな…
ボディ―マインド―スピリット
すべてをひっくるめての
「個別性」「固有性」
なんだろうな、と。


ボディ(体)・マインド(心)・スピリット(魂)は
「つながっている」とよく表現されますが
それは「つながっている」というより
元々「ひとつのもの」であり


ひとりひとりが
生まれながらに持っている
それぞれの「個性」が
性格にも体にも生き方にも
表れてくるものなのであり


その人をその人らしく表す全てのものが
その人をその人とするアイデンティティに
溢れているものなのだなぁと


娘とRちゃんのことを思い出しながら
そんなことを思ったりしたんですよね。


ほぼ同じ頃に生まれ
ほぼ毎日を同じように育った二人だけど
赤ちゃんのときから明らかに「違って」いて
その「違い」は成長するごとに大きくなり
より明確な個性色が育まれていった。


個性色豊かな二人が
その個性をぐんぐん伸ばしながらも
互いを認め尊重し合っているように見えたのは
割と自由な保育園という環境で育ったことも
影響している気がします。


と考えると、学校って、教育って
何なんだろうな、とか思ってしまいます。


今年の娘は学校がちょっと居心地悪い場所と
感じてしまっているようなのだけれど
彼女の体がふにゃふにゃふわふわ
柔らかなままでいてくれていることを
時々確かめながら安心している母なのです。ニコ


そういえば
保育園みたいな学校だな。


あのまま二人がずっと一緒に
トモエ学園のような小学校で育っていたら
もっともっと面白いことに
なっていたのかもしれませんね。