ピラティスが「よく分からない」と感じるときは | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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※2016年10月に書いた記事の再掲です。






昨日アップしたこちらの記事でご紹介した
黒木瞳さんの新聞エッセイの中に
こんな一文がありました。

体幹の深層筋を鍛えるものらしいが、先生に言われるままに動いているだけで、
自分の体のなにがどうなっているのかさっぱり分からない。
「分からなくていいんです。だって、今まで意識していなかったところを
動かしているのだから」と、先生はおっしゃる。
だから、いつも半信半疑だ。だって体幹の深層筋なんて意識できるものでもない。
ただ1時間かそこら、先生のあやつり人形になって終わってみると、背筋が伸びて
姿勢が良くなっている。ヒップも持ち上がっている気がする。
(中略)
でも、体はすぐに元に戻る。自分の体の癖はそんな簡単に治せるものではないし、
生活習慣も変わらない。だからピラティスに行って、少し正す。
その“少し”を積み重ねることが、綺麗な体作りに繋がるのだと自分に言い聞かせている。




「先生に言われるままに動いているだけで、
自分の体のなにがどうなっているのかさっぱり分からない。」


これはピラティスを始めて間もない方が
よく感じられることなのではないかと思います。


黒木さんも「先生のあやつり人形」なんて書いてらっしゃるけど(笑)、
よく分からないけどその通り動いてみたら、アレ?なんか気持ちいい?
でもなんだか終わってみたらカラダに変化を感じる・・・というようなご感想は
私もお客様からよくいただいたりします。


「よく分からない」と感じるときは、
こんな2つの理由があるんじゃないかな
と私は思っています。


1つは黒木さんが綴られているように、
深層にある小さな筋肉たちは意識しづらい、ということ。
はっきりと意識できる=表層にある大きな筋肉たち
だったりするのです。
→*「ささやく声」と例えられる筋肉の役割


そして、もう1つは身体感覚
現代人は思考(あたま)が優位になりすぎていて
身体感覚が薄れていたりするから。
→*身体感覚を取り戻す


でもね、ピラティスを続けていく中で
「どう動くのか」に囚われなくなると
深層にある筋肉たちの働きが
少しずつ感じられるようになってきます。
ささやく声が聞こえ始める。


なので、どうぞピラティスレッスンを受けるときは
正しく動こう、正しく理解しようとすることよりも
動きの中でその瞬間に自分が感じる感覚を大切に。


ピラティス・メソッドとインストラクター、
そしてご自分のカラダを信頼して、
「ただ言われるがままに動く」のもアリだな、
って思っていただけると嬉しく思います。ほ