自然体とピラティスライフ | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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(※2015年6月に書いた記事の再掲です。)

 

 


【自然体】とは、
気負いしたり身構えたりしない、
あるがままの態度のこと。


その語源・由来は、
柔道や剣道で基本姿勢をいった語で、
両足をわずかに前後または左右に開いて、
無理ない形で自然なまま立った姿勢を
「自然体」というそうです。


私の考えるピラティスも
目指すところは「自然体」なんです。







ピラティスでは
ニュートラルな骨格のポジションを
大切にしていて、それを
「ニュートラル・ポジション」
と呼んでいたりしますが、


ニュートラルとは、
「身構える」ことではなく、
本来の「あるがまま」の姿勢であり、


「こうあるべき」ではなく、
「こうある」なのだと。


「教える」仕事をしているとき、
いちばん難しく感じるのって実は、
そこだったりするんですよね。







「正しさ」を追い求める態度は、
「気負い」や「身構え」につながる。


確かに、
「姿勢」とは「構え」。


あるがままの自然な態度とは
少しニュアンスが違っているように感じます。







でもね、


気負いや身構えがなく、
肩のちからが抜けている状態と、
「怠惰」な状態は「似て非なる」もの。


現代人は往々にしてして
「自然体」と「怠惰」をはき違えていたり
するものなのかもしれません。


それは、


世の中がどんどん便利になり、
「からだのしごと」を機械や道具にまかせるのが
当たり前になっていることと、
切り離せないことのような気がします。







ピラティス・エクササイズは
私たち現代人が
「からだ本来の使い方」を学びなおす上で
本当にすぐれたツールです。


でも、
ピラティスという「哲学」は、


「教えられる」ものではなく、
「学んでいく」ものなのかもしれません。







日々の暮らしの中で
それを見つけていくこともまた
「ピラティス」なのだと。


私自身がそれを実践していくこと、
それを体現してゆくことも、
ピラティスインストラクターとしての
できることのひとつなんだろうなと
思ったりするわけです。