「背筋を伸ばす」と「胸を張る」は違う | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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※2015年1月の記事の再掲です

 



姿勢を良くするという意味で「背すじを伸ばす」と言ったりします。
と、もうひとつ同じような意味で「胸を張る」と言ったりもする。
姿勢の悪い子どもに向かって、
「背すじを伸ばして座りなさい!」とか、
「もっと胸を張りなさい!」とかね。


娘が小さいころ、保育園で習ってきたこんな歌を
歌って聞かせてくれたことがありました。


音譜おむねをはりましょ のばしましょ  

(お胸を張りましょ 伸ばしましょ)

音譜おてては りょうほう うしろにくんで  

(お手ては 両方 後ろに組んで)

音譜ぐ~んと おむねを はりましょう 

(ぐ~んと お胸を 張りましょう)

音譜りっぱなしせいになりました ぴっ!  

(立派な姿勢になりました ぴっ)




私たちは子どもの頃からこんなふうに姿勢をしつけられてきてるので、
「猫背だからもっと胸を張らなきゃ」と思ってらっしゃる方が多いのかも。


背すじを伸ばすことと胸を張ることは、似てるようで違うと私は思っています。
背すじを伸ばすのは、向日葵が空へ向かって伸びてゆくように、
背骨が上下に長く引き伸ばされてゆくような感じ、
胸を張るっていうのは、胸を前に突き出して、背中を反らせる感じ、
というのが私の中でのイメージ。


「胸を張りなさい!」の弊害で、背中を過度に緊張させてる方、とても多いです。
とくに「頑張り屋さん」な方。


私がニュートラルな姿勢へとガイドしてあげると、
「え?こんな猫背でいいの?」っておっしゃる方も多いんですけど、
カラダをニュートラルポジションに置いたときに猫背だと錯覚するくらい、
実は普段の姿勢が「頑張りすぎ」ってコト、あるんですよね。