しなやかな背骨を取り戻す | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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子どものカラダは自然体。
背骨って、本来はこんなにもしなやかなものなのだな、
と娘がいつも私に思い出させてくれます。


コントロロジーの科学は、広く浸透している「年齢は気の持ちようだ」という陳腐な考えが誤りであることを立証する。コントロロジーの技術は、本当の年齢は生きている長さや自分がどう感じていると思うかではなく、むしろじつは生涯を通じて脊柱の自然な柔軟性の程度で決まるのだと証明する。

(中略)

床から起き上がるとき、または床に寝るときはいつも“椎骨”のついている車輪を想像し、それが前後に転がるのをまねて、体を丸めたり伸ばしたりする。椎骨をひとつずつ、丸めたり伸ばしたりしようとする。この“丸める”と“伸ばす”の動きを繰り返すうちに、少しずつ、しかし確実に、脊柱は誕生時の正常な位置にもおり、それに応じてしなやかさも増す。それと同時に肺が一度、完全に空になり、その後、容量いっぱいに新しい空気が入り込む。


     ―――ジョセフ・H・ピラティス氏の著書「Return to Life Through Contrology」より引用



本当の年齢は脊柱(背骨)の自然な柔軟性で決まる、とピラティス氏は言います。
私自身の経験からも、色んな意味で「コレほんまやな~」って思います。
上にも書かれているように、背骨が丸くなるときに息は吐き出され、
背骨が反っていくと息は吸い込まれます。
それが自然なカラダのしくみ。
つまり、背骨が丸まったり伸びたりがしづらくなると「呼吸」だって浅くなっちゃったりする。
呼吸が浅いということは「循環」だって悪くなる。
循環が悪いということは栄養がすみずみにまで行き渡らない。


もしかしたら「しなやかな背骨」を少し意識してみるだけでも、
カラダは大きく変わってくるのかもしれません。

脊柱は26小の椎骨からなる(※)。ひとつひとつの椎骨の間には椎間軟骨がある。この軟骨がクッションの役割を果たし、衝撃や突然の揺れを吸収して摩擦を最小限に抑え、脊柱に独自の柔軟性が与えられ、より自由に機能することができるようになっているのだ。

(※頚椎、胸椎、腰椎の24個に加え、ここでは仙骨と尾骨をそれぞれ1つと考えている)

 

     ―――ジョセフ・H・ピラティス氏の著書「Return to Life Through Contrology」より引用



「丸まる」「反らす」「ねじる」といった複雑な動きが可能なのは、
こんなふうに椎骨が積み重なったつくりだから。
つまり、背骨は安定性とともにしなやかな動きを持っている、
というのが自然なわけです。

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