The Japanese Popstars / Disconnect/Reconnect | ありのブログ - だいたいクラブ音楽系

ありのブログ - だいたいクラブ音楽系

音楽を主に扱います。たまに読書と精神疾患についてちょこっと書くかもしれないような気がします。レビューの合間に自分語りが入りますが、やりすぎには気をつけます!
コメントをいただけるとうれしいです^^

 


Japanese Popstarsの3rdアルバムです。今までは割りとポップなダンスアクトのイメージで売っていたようなのですが、メンバーが抜けたりしたせいか、フロア向けトラックをリリースしているアンダーグラウンドでの大御所であるBedrockレーベルからリリースとなったようです。bedrockのフルアルバムは曲間がunmixバージョンとmixバージョンの二枚組みで発売されることがよくあり、このアルバムでもそれに準じています。

 

彼らの過去のアルバムは聞いたことがないのですが、それでもGreen Velvetと共作を過去にもしており、今回のアルバムでも1曲参加しています。Green Velvetについてわたしはよく知らないのですが、シカゴハウスの大御所であることだけは知っています。そういうミュージシャンと親和性があると言うことから分かるとおり、このアルバム、荒々しいシカゴハウステイストが強いんですよね。ボイスサンプルもシカゴハウスネタが多いですし。

 

bedrockレーベルはかつてはハウスのレーベルであり、それは確かに今も変わってはいませんが、2010年ごろからでしょうか? リリース陣にはMarco Baileyがアルバムをリリースしたり、Dave Angelなどがレーベルに楽曲を提供したりとテクノ色が強くなっています。そこへシカゴハウスサウンドも投入されたと言うのは、大胆だなぁとは思いますね。

 

とはいえbedrockだけの話とは言いがたく、この手のハウスシーンでは2000年代後半からサウンドのテクノ化が進んでおり、未だその変化の兆しが見えないのはちょっと問題かなあ? 戸は個人的に思っています。もちろん、まだ成長の止まった古臭いサウンドに堕したということはないのですけれども。それでも、そろそろ違う方向性が見たいものですが。

 

そういったシーンの流れとはともかく、ダンスミュージックにフォーカスされた良いアルバムだと思います。unmixの方は一曲一曲を丁寧に聞かせていますが、mixのほうが全体的に荒々しさが前面に出ているように思います。もちろん、通して聞けると言う面でも楽しめます。プログレッシブハウスというと、きれい目という印象が強いですが、このアルバムはそういう印象が弱いように思えます。

 

いやー、更新が滞っていて申し訳ないですね。色々ありまして……今回本当はtheo parrishの1stアルバムを取り上げようかと思っていたんですが、再発した分も含めて入手が難しいのを取り上げるのも問題かなと思いまして、今回のアルバムを取り上げました。次はどうしましょうかねぇ? クラシックとかジャズとかやってみたい気もするんですけど、楽器の巧さとかわからないですしねぇ^^;