15年前の店長とバイト | 中尾 あきら 「和の道」

15年前の店長とバイト

南カリフォルニアのオーガニックヴィーガンレストランVegiLiciousのオーナーシェフ、「あなたの人生が成幸する 世界最幸のヴィーガンバイブル」の著者 中尾あきら です。

 
ヴィーガンレストランVegiLiciousを始めて11年半、日本への永久帰国に伴い、いよいよ閉店間近となっておりますが、今日は嬉しく懐かしい人が来てくれました。
 
私の前職は焼肉レストランの店長ですが、そこに当時15才の高校生エリック君をバイトで雇いました。
面接に来た時、ひょろひょろでおとなしく、働いた経験もなかったので大丈夫かな?と思ったのですが、目が真剣で、生真面目そうなのがすぐに分かりました。何を教えても、注意しても、とても素直に聞いてノートに取り、学んだたくさんのことを忠実に実践しようといつも一生懸命に接客してくれていました。
 
2年後に私はその焼肉レストランを辞めてVegiLiciosを起業したので、私の中で彼のイメージは高校生のままです。
その彼ももう30才になり、大手銀行のファイナンシャルプランナーという、支店の中でもかなり上の地位になって、VegiLiciosにお母さんと来てくれました。
そして、
「私が今の職場に就職できて、今の地位に就けたのも、全部アキラさんのおかげなんです。本当にありがとうございました!」
と何度も言ってくれるのです。
「そんな、大げさな」
と言うと、
「大げさなんかじゃないんです、本当に全部アキラさんのおかげなんです。人として、社会人として、サービスを提供する立場の人間として、必要なことを全部教えてくれたんです。だから、銀行に就職するチャンスをくれた人と出会えたし、銀行に入ってからもアキラさんに教わったことを常に念頭に置いてやっていたから今の地位になれた。本当に感謝しています」
と何度も頭をさげてくれました。
 
いやぁ、雇われ店長って、本当に大変で、会社からは理不尽なまでに酷使され圧力をかけられ続けるし、従業員からはいろいろ不平がくる。それでもお客様に期待以上の満足感を提供し感動して帰っていただくために、従業員にはありとあらゆる気配りと行き届いたご給仕を笑顔でやってもらわなくてはならない。それをひとつひとつ丁寧に細かく納得できるまで教えるのですが、従業員によっては、ウザく思っていた人もいただろうし、反発した人もいた。

従業員に嫌われているんだろうなぁと思いながらも、いつも「ここで学んだことが彼らの人生に有益なものをもたらしてくれるように」という思いでやっていました。

こうやって、直接言葉に出してわざわざ言ってくれたら本当に嬉しいし報われますね🤣
 
むっちゃたくさんチップしていってくれたけど、やっぱり受け取れませんねぇ😅

 
15年前はかわいい高校生でしたが、今は立派な銀行マン👨🏻‍💻

貫禄もついて、どっちが店長でどっちがバイトか分からない⁉️
 

みなさまの健康と幸せをお祈りしております。

 

Yelpで、全米一高い評価をいただいている

南カリフォルニアのオーガニック・ヴィーガンレストラン

VegiLiciousのオーナーシェフ

中尾あきら

 

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