魁皇、ありがとう! | 中尾 あきら 「和の道」

魁皇、ありがとう!

幼少時、大相撲に多分に影響された私ですが、大相撲ファンからは
随分前に卒業しました。ですが、もちろん、好きなことには変わりなく、
海の向こうにいてもやはり動向や結果は気になります。

YouTubeで見る白鵬はやはり磐石で、近代相撲史の中でも特筆される
安定的強さだと思います。

横綱輪島の引退とともに大相撲にリスペクトの念を残したまま、熱狂的
ファンからは遠ざかりましたが、その私の目を再び向けさせてくれたのが、
若貴兄弟(若乃花と貴乃花)&曙でした。

後に全員横綱になり空前の「大相撲ブーム」を巻き起こした立役者たちです。

全員昭和63年入門の同期生。そして私とほぼ同世代。

彼らの出世に自己を投影し(まったく比べ物になりませんが)、レスリングの
練習に励んだものでした。
 
その3人と同期生で、今も唯一幕内で現役を務めているのが、大関魁皇です。

38才で、幕内力士最高齢、史上最高齢大関でありながら、大関に昇進して
以来いちども大関から陥落したことのない偉大な力士です。

ただ、ここ数年は休場や負け越しも多く、角番(負け越せば大関陥落)の
場所をなんとか勝ち越すなんてことが続いていました。

今年最後の九州場所で、魁皇は初日敗れたあと、二日目から11連勝!
何年ぶりかで優勝争いのトップを走るという誰も予想しなかった快進撃を
見せ、「奇跡の優勝」を期待させてくれました。

私も十日目頃からどれほど胸躍らせたことでしょう。

結果は十三日目に白鵬との直接対決に敗れ、翌日に優勝戦線から脱落して
しまいましたが、千秋楽に勝利して、6年ぶりの12勝を達成!

感動しました。

また勇気づけられ、元気になりました。

最後の「私とほぼ同世代力士」の大関魁皇、夢をありがとう!

お読みいただき、ありがとうございます。

中尾 昭 (なかお あきら)