感謝祭と七面鳥 | 中尾 あきら 「和の道」

感謝祭と七面鳥

アメリカでは11月の第四木曜日、今年の場合は昨日の木曜日、
Thanksgiving Day(感謝祭)と呼ばれる祝日で、たいていの人は
四連休の週末を家族と旅行・ショッピング等で楽しんで過ごします。

日本に例えるとクリスマスがお正月、感謝祭がお盆って感じですかね。
(全然違う?)

僕は日系レストランのマネージャーなので、休みとかはまったく
関係ありませんが、多くのレストランを含むお店が、この日と
クリスマスは営業しません。

(もっとも昨今の不景気の影響か、去年くらいから営業するところも
増えました。日本も元旦から営業しているところが増えましたよね。)

感謝祭の日は、「恵み」に感謝して、なぜかターキー(七面鳥)の
丸焼きを食べるのがアメリカの習慣であり、お楽しみでもあります。

感謝祭の日の朝には、大統領が2羽のターキーを「恩赦」し、一生
殺さずに生かす保証をするなんて傲慢なことが「公式行事」として
行われます。

たいていの家庭には大きなオーブンがあるので、ターキーを丸ごと
買ってきて、お腹に詰め物をして、好みのソースを塗りたくって
丸焼きにするわけです。

5年前の感謝祭の夜、僕たち夫婦はあるご家庭に招かれ、ターキーを
これでもかというほど振舞われました。そしておみやげにタッパー
いっぱいのターキー。アメリカでは食べ切れなかったターキーを翌日
ターキーサンドイッチにして食べるとのことで、僕もその習慣に倣って
翌朝いただいたターキーをサンドイッチにして食べました。

その日の昼は別のご婦人のおうちに招かれた我々は、そこでもターキー、
そしてまたまたタッパーいっぱいのおみやげのターキー。

ずぅ~っとターキー、ターキー、ターキーづくしの1週間。

それ以来、ターキー恐怖症になり、なかなかターキーを口にする機会も
なかったのですが、昨日はスタッフのためにターキーをたくさん買って
きました。

考えてみれば、日本人は食べたくてもほとんど口にすることができない
ぜいたくな品ですよね。

僕も「恵み」に感謝して久々にありがたくいただきました。

感想は・・・丸焼きではなく、なにかチキンと同じように料理すれば
もっとおいしく食べられる、と思いました。

また来年です。

お読みいただき、ありがとうございました。