“愛里跨(ありか)の恋愛スイッチ小説(柚子葉ちゃん編18)” | 愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ

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18、紆余曲折の道




ホットコーヒーを一口飲んだ後、私と杏樹さんに優しく微笑む萄真さん。
杏樹さんはなんとなく決まりの悪いような心持ちで、
無意識にカップソーサーのふちを指でなぞっている。
こんな落ち着きない彼女を私は今まで見たことがない。
確かに、この意味ありげな笑みに私も何度もドキッとさせられた。
でも、いきなり私達の心中にあるすべてをぶちまけあおうと言われて、
動揺がピークに達しているのは間違いない。
萄真さんがそう言ってここへ私達を連れてきた旨趣は?
これから何を聞かれ、何を話すのか。
何より、疑問に感じていることの真実を彼の口に聞くのが怖い。



萄真 「えっと。馬木さん、だったかな」
杏樹 「は、はい」
萄真 「さっきは柚子葉さんを庇ってくれてありがとう。
   君が傍に居てくれて本当に良かった」
柚子葉「萄真さん」
杏樹 「良かったなんて。
   柚子葉さんは大切な仲間で、
   友達でもありますから当然のことですし」
萄真 「あまりしつこいようなら俺が出ていこうと思ってたんだが、
   すごく勇敢だったよ」
杏樹 「勇敢なんて、そんな」
萄真 「しかし、あんな時間に何故病院に居たの?」
柚子葉「そ、それは」



私と杏樹さんは代わる代わる順を追って経緯を説明した。
桃奈のご主人から連絡があって彼女の自殺未遂を知ったこと。
あの病院にお見舞いに行って偶然、
貴義に会って絡まれてしまったこと。
そして、萄真さんのお兄さんがそこに居たかもしれないと心配していたことも。
彼の深い微笑みと絡むような視線はとても面映ゆい。
話し終わるまで萄真さんは優しく相槌をうっていたけれど……



萄真 「兄貴はその件には全く関係ないから大丈夫だよ」
柚子葉「そうですか。それなら少し安心しました。
   でも、お兄さんのお身体が心配ね」 
萄真 「あぁ。それは自業自得だから。
   入院したのは兄貴のワーカーホリックが原因」
柚子葉「ワーカーホリック」   
萄真 「それじゃあ、柚子葉さんの複数の着信は、
   “HELP”の意味じゃないんだね」
柚子葉「私、萄真さんに電話してないですよ」
萄真 「そう?これ見て」
柚子葉「えっ……えっ!」


スマホの着信履歴を見せられて正直驚いた。
画面全体に岡留柚子葉の名がずらっと表示されている。
しかも分刻みで。
私は慌ててバッグの中のスマホを取りだし確認したけれど、
同じように萄真さんの名前が並んでいる。
私は「えっ?えっ?」と何度も呟き、
焦りを隠しながら掛けている時間を再度確認した。
病院に居た時刻の履歴もあり、
そのときスマホは私の手の中にあった。
ということは、私が知らずうちに画面をタップしていたことになる。
でも……
康夫さんと話した後に、何度か萄真さんにかけていることにも気がついた。


柚子葉「康夫さんと話し終わって、
   杏樹さんが私にスマホを返してくれて。
   でも、最初に萄真さんに掛けた時間って」
杏樹 「……ごめんなさい!」
柚子葉「杏樹さん、なんで謝るの?」
杏樹 「久々里さんに電話したのは、私なの」
柚子葉「ど、どうして」
萄真 「……」
杏樹 「私。柚子葉さんに二つ、嘘をついてる」
柚子葉「二つって、何の嘘?」
杏樹 「リヴの研修初日にあった自己紹介のこと覚えてる?」
柚子葉「うん。覚えてるよ」
杏樹 「おじいちゃんが亡くなって初めて遺品整理士のお仕事を知って、
   その仕事とそれに携わる人たちに感動した、それは本当。
   でも。人に優しく、信頼される人間になりたいって言ったのは、嘘」
柚子葉「杏樹、さん?」
萄真 「……」
杏樹 「柚子葉さんと同じなんだ。
   私も、自分の両親を恨んでる。
   昔も今も。
   私の身の上に起きた出来事は、
   柚子葉さんとは比べものにならないくらいちっぽけだと思う。
   心の痛みや失望感も、きっと私のほうがちっぽけだと。
   でも私……私は、両親がこの世を去る場面になっても、涙は一滴もでないと思う。
   柚子葉さんが言ってたように私の中にも天使はいなくて、
   いるのは醜い悪魔なの。
   私こそ、サイコパスなの」
柚子葉「杏樹さん」
杏樹 「私の中に生んで育ててくれた親だから敬わなければならない。
   そんないい子な思いなんて微塵もない」
柚子葉「ご両親と何があったの?
   何か、ひどい事をされた、の」
杏樹 「実際にされたのは私じゃなく、おじいちゃん。
   小さい時から私は両親からほったらかされて育ったんだ。
   今で言う育児放棄ね。
   その寂しさを埋めてくれたのがおじいちゃんとおばあちゃん。
   でもそれを両親たちは良くは思わなかった。
   おばあちゃんが亡くなってから、
   うちの両親は娘を奪ったとおじいちゃんに敵意を向けて、
   家族として認めず存在をも否定してたんだ。
   生活に必要なお金だけはおじいちゃんから徴収して家から追い出したの。
   その事実を母の口から知らされて、
   私は今までにないくらい憤りを感じたわ」

 






〈杏樹の回想シーン〉



杏樹さんの母親は洗面台に向かう彼女に淡々と話しかける。
彼女はタオル越しに、
鏡に写る他人事のような顔を窺わせる姿を睨みつけた。
   
   

杏樹の母「杏樹。おじいちゃんのことなんだけどね。
    来週から別々に暮らすことになったわ」
杏樹  「えっ!?急にどうして」
杏樹の母「だって、いつも勝手なことして、
    貴女にも悪影響な事ばかり言うし、
    これ以上家族の仲をかき回すのやめてほしいから」
杏樹  「家族の仲。
    家族ね。
    都合のいい家族だよね。
    私にとってはおじいちゃんが大切な家族なんだけど」
杏樹の母「なんですって」
杏樹  「お母さんもお父さんも私のことなんていつもほったらかしで、
    おじいちゃんのお金だけは当てにして生活してるくせに!」
杏樹の母「それ、本気で言ってるの。
    そっか。きっとおじいちゃんから悪知恵を付けられたのね」
杏樹  「違う!」
杏樹の母「とにかく、もしものことがあっておじいちゃんが他界しても、
    後始末は業者に頼むことにしてるから。
    そのほうが後々が楽だしね。
    最近は遺品整理費用も馬鹿にならないってらしいって聞いたしね。
    生きてるうちに貰うものはしっかり頂かないと」
杏樹  「だったら!
    お母さんがおじいちゃんと別居するっていうなら、
    私も一緒に出てく。
    そしておじいちゃんと一緒に住むわ。
    おじいちゃんのことは私が最後まで面倒をみるんだから」
杏樹の母「杏樹!そんな勝手なこと、私とお父さんがさせませんからね。
    もうおじいちゃんのところへは行っちゃだめ。いいわね!」
杏樹  「そんなの勝手すぎる!」
    





人間、我慢なんてそう長くは続かない。
特に気持ちを誤魔化しながらなんてもっと。
私は母との地獄のような生活を外の世界の人達に知られたくなくて、
本音を隠してこれでいいと誤魔化して、
周囲には私、平和に暮らしてますって顔で澄まして過ごしていた。
それって平気じゃなくて、立派でもなくて、
苦しみに追い打ちをかけてきただけだった。
それが誤った生き方だと気づかせてくれたのは萄真さんで、
今日のように何かあると救ってくれるんだ。
必ずと言っていいほど……




でも、そんな生き方を抱えていたのは私だけでなく、
いつも明るくしていた杏樹さんも一緒だったのだとこの時初めて知らされる。
杏樹さんはネグレクトに遭っていた。
突然の告白に驚いたけれど、彼女が自分に近い人間に感じて、
不謹慎だけど正直ほっとした。
話を傾聴していた萄真さんの表情も変わらず穏やかだ。




柚子葉「そうだったんだ。
   杏樹さんも大変だったんだね」
杏樹 「嘘ついてごめんなさい」
柚子葉「そんな謝らないで。
   杏樹さんはいつも私を助けてくれるもの」
杏樹 「ううん。
   それにもう一つの嘘、だけど……」
柚子葉「もう一つ」
杏樹 「久々里さんに着信を残したのは、私の嫉妬なの」
柚子葉「嫉妬って」
杏樹 「確かめたかったの。
   柚子葉さんの好きな人が誰なのか。
   どちらが好きなのか」
柚子葉「どちらって」
杏樹 「久々里さんなのか、増川トレーナーなのか」
柚子葉「増川教官?
   もしかして。
   杏樹さんにハンカチを貸してくれたリヴの社員って」
杏樹 「うん。私、増川トレーナーが好きなの」
柚子葉「そ、そうだったの」
杏樹 「職場では瀬戸口くんといつも一緒に居て仲良くして、
   誰にも悟られないように誤魔化してた。
   だけど研修中の栗田女史の豹変ぶりと、
   帰り間際の柚子葉さんと増川トレーナーの事がどうしても気になって」
萄真 「(柚子葉さんと柑太、何があった)」
杏樹 「どうしても確かめたかった。
   久々里さんとのことも。
   だから私、悪いって分かってたけど黙って……」
柚子葉「杏樹さん、どうしてそんなこと」
杏樹 「私は、瀬戸口くんを利用してた。
   柚子葉さんを心配するふりして、
   増川トレーナーとの関係を知りたくて今日貴女を待ってた」
柚子葉「……」
杏樹 「あの勢いだったら増川トレーナー、
   きっと柚子葉さんにすぐ連絡するだろうって思ったし、
   どうにかして引き離したくて、
   それで私、私……やってること最低だよね」
柚子葉「どうして最低なんて思うの?
   正直に話してくれたらいいのに。
   増川教官のこと好きで入社したことだって、
   もっと早くに言ってくれてたら」
杏樹 「何か変わった?
   もしかして仲を取りもってくれてた?
   私の事なんて眼中にない彼が、
   柚子葉さんを好きな増川トレーナーが変わることなんて、絶対に……」
萄真 「それで俺に着信を残したんだ。
   連絡を残せば俺が柚子葉さんに連絡して会うと思ったの」
杏樹 「はい。
   お兄様が入院して大変な時に浅はかで身勝手なことをしてしまって、
   本当にすみませんでした」


杏樹さんは泣きながら謝り頭を下げた。
私は彼女がしたことよりも、自分の不甲斐なさを恥じた。
苦しい胸の内を分かってあげられなかったことも。
そして萄真さんも、怒るどころか一段と柔らかい口調で話しかけたのだ。



萄真 「馬木さん。
   増川の何を聞きたい?
   俺と柚子葉さんのことでもいい。
   俺で答えられることがあるなら何でも聞いてくれていい」
杏樹 「で、でも、私は柚子葉さんにもひどいことをしたのに」
柚子葉「杏樹さんは私を助けてくれることはあっても、
   ひどいことなんて何一つしてないじゃない」
萄真 「さっきだって柚子葉さんを守ってくれただろ」
杏樹 「柚子葉さん、久々里さん、ありがとう」




いつもムードメーカーでポーカーフェイスの杏樹さん。
泣き崩れるか弱い背中をさすりながら私は話しかけた。
宥めるように、励ますように。
少し時間が経つと彼女は冷静さを取り戻し、
萄真さんに柑太さんへの想いを話しはじめた。
そして彼女の質問にも萄真さんは誤魔化すことなく、
親切丁寧に答えてくれたんだけど、
傍で聞いている私が恥ずかしくなるような回答まで飛び出す。




萄真 「柑太のこと、そこまで想ってたんだね」
杏樹 「は、はい。
   彼は、失望と傷心で虫の息だった私を救って生き返らせてくれました。
   増川トレーナーにとっては一顧客に過ぎないでしょうけど、
   身勝手な我儘にも寛大に接してくれて、私の今があるんです」
萄真 「もう一顧客じゃないよ。
   君はあいつにとっては誇れる後輩だよ」
杏樹 「うふっ。そうでしょうか。
   そう言ってもらえると救われます」
柚子葉「きっとそうだよ」
杏樹 「ありがとう。
   そう思ってくれたら本当に嬉しいな。
   久々里さん、柚子葉さんは恋人なんですか?」
柚子葉「ち、違うよ。
   前にも話したけど私達は親友で、さっきもお芝居してくれたの。
   ほら、萄真さんの演技力がすごいから彼女まで誤解しちゃったよ。
   今までだって何度か彼氏役をしてくれて助けてもらってね」
萄真 「恋人だよ」
柚子葉「えっ!」
杏樹 「恋人、なんだ。
   柚子葉さんも私に嘘言ってるよね」
柚子葉「これは噓じゃなくてね」
杏樹 「増川トレーナーが柚子葉さんを想ってるっていうのは知ってますか?
   親友としては複雑だと思うんですけど」
柚子葉「またそんなこと言って。それはね」
萄真 「あぁ。そんなことをほざいていたこともあったな。
   でも、柑太のバカが何をほざこうと何をしようと柚子葉さんは渡さん。
   だから安心していいよ」
柚子葉「えーっ!」
杏樹 「そうなんですね。
   それを聞いてちょっとだけホッとしました」
柚子葉「ちょ、ちょっと、そこで納得しないでよ」
杏樹 「社内で増川トレーナーと栗田トレーナーが付き合っていたという噂があるんですけど、
   それは事実ですか?
   もし元カノなら復縁の可能性はあります?
   まだ栗田女史は彼を想ってるみたいですけど」
萄真 「増川と栗田は付き合ってたよ」
柚子葉「えっ」
萄真 「詳しくは言えないけど、あることをキッカケに彼女は壮太を怒らせてね。
   それが原因で別れた。
   栗田にいくら未練があっても、あいつが復縁することはないね」
柚子葉「はぁ……」
杏樹 「そっか。良かったー」
萄真 「他に質問は?
   まだいくらでも答えるよ」
杏樹 「いえ。もう充分すぎるくらい聞けました。
   教えて下さってありがとうございました。
   あーっ!すごくスッキリしたぁ」
萄真 「それなら良かった」
杏樹 「はい」
柚子葉「……良くないよ」
杏樹 「えっ」
萄真 「……」
柚子葉「何も変わってないし、
   何もスッキリしてないよ」




私はいつの間にか萄真さんの恋人になってて、
柑太さんが私を想ってるなんてことも聞かされて。
それで杏樹さんは私に気を遣って苦しんで、
柄にもないことして。
これから進む道も曲がりくねってうねうねしてて……
何もスッキリしてない!




このモヤモヤを解消したくて、
さっきから無限に浮かんでくる疑問符を消したくて、
私も萄真さんにストレートにぶつけてしまったのだ。
この流れのままに、感情の赴くままに。
でもこれって、
足踏みして進めなかった私の背中を、
杏樹さんがさり気なく押してくれたような気がした。



柚子葉「と、萄真さん」
萄真 「ん。何?」
柚子葉「お兄さんの奥さんと萄真さんはどういう関係なんですか」
杏樹 「柚子葉さん、急にどうしたの?」
萄真 「義理の姉だけど、君の言ってる関係とは?
   何を聞きたいの」
柚子葉「すごく親しそうで、私の目には義理の関係のようには見えなくて。
   まるで恋人みたいで、特別の存在みたいで」
萄真 「……」
杏樹 「私はそんなふうに見えなかったよ。
   それこそ柚子葉さんもヤキモチ焼いちゃってるよ」
柚子葉「でも。
   何もなかったらあんなこと……
   病院で彼女が言っていた赤ちゃん、赤ちゃんのことですけど、
   あれはいったいどういう意味ですか?
   萄真さんにとって私が本当に恋人なら教えてください」
萄真 「……」
杏樹 「柚子葉さん。
   久々里さん困ってるじゃない。
   私がいるから話し辛いだろうし、そういう込み入った話は
   二人きりになったときに」
萄真 「いいんだ。
   兄貴の嫁さんは……
   実蕗さんは、俺の元カノだ」
杏樹 「えっ」
柚子葉「元、カノ」
萄真 「俺と別れた後すぐに、兄貴からプロポーズされて結婚した。
   それで俺の義理の姉になった。
   それだけだ」
柚子葉「それだけ。それだけ?
   それだけでなんで、萄真さんに私達の赤ちゃんって。
   赤ちゃんを認知させるって」
萄真 「そこまで聞こえていたんだ。
   あいつの声はでかいからな」
柚子葉「誤魔化さないで。
   杏樹さんに答えたように、私の質問にもきちんと答えて。
   本当に私を想って恋人だと、彼女だと言ってくれるなら教えて」
杏樹 「柚子葉さん」
萄真 「……それは、俺と実蕗さんの子供のことだよ」
柚子葉「……」
杏樹 「えっ!?」
柚子葉「それで。
   それで認知ってことですか。
   付き合ってたときに妊娠しててお兄さんと結婚して、
   別れた後で萄真さんの子供だと分かったから、
   それで彼女はあんなことを言ったんですね。
   私に見せつけるみたいにべたべたして、
   まるで近寄るなって言ってるみたいに」
萄真 「ふっ。そこまで言いきるなんて。
   すごい想像力だな」
柚子葉「笑い事じゃない。
   茶化すことでもない。
   私は真剣に言ってるんです。
   そんな事実がありながら、
   私を恋人だって言いきる萄真さんの神経を」
萄真 「疑う?
   君は、俺の人間性をそう見てるのか」
柚子葉「……」
萄真 「心中をぶちまけあおうと言った張本人だからな、俺は。
   今日は包み隠さず話すさ。
   その代わり、柚子葉さん。
   君も偽りなく本音をぶちまけてもらうからな」
柚子葉「……」



人間、我慢なんてそう長くは続かない。
特に気持ちを誤魔化しながらなんてもっと。
萄真さんの言葉はどストレートすぎて、
本当なら瞬時にハートを貫き潰されるくらい鋭いはずなのに、
浮かべる微笑みはほっとして泣いてしまうくらい優しかった。






(続く)




この物語はフィクションです。


 


 

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