今回のテーマは「~名医の私生活をのぞき見!

 

~医師が実践する夏バテ予防法」 

 

暑い日が続いていますが「身体がだるい」「食欲がない」など、

身体の不調を感じていませんか?

 

夏の疲労が溜まってくるこれからの時期は、

夏バテに注意が必要です。

そこで今回は、名医たちの私生活をのぞき見!

「医師が実践する夏バテ予防法」を教えてもらいました。

 

 ●「夏バテ」を起こす理由 夏バテの原因の1つは、

 

「自律神経に溜まった疲労」といわれています。

 

自律神経とは、内臓・代謝・体温などの身体の機能を

24時間コントロールしている神経。

 

特に夏はエアコンの効いた屋内と屋外との寒暖差で

体温調節をする事も多いため、次第に自律神経に疲れが溜まって、

夏の終わりに「夏バテ」として身体に現れるのだとか。

 

先生によると、高齢になるほど、自律神経の力も衰えるので

夏バテを起こしやすくなるそうです。

 

●名医の夏バテ予防法~疲労研究の第一人者!梶本修身先生~ 

 

<毎朝“鶏むね肉”を食べて夏バテ予防> 

 

体温調節などで自律神経が働くと、酸素を消費し

活性酸素(身体のサビ)が作られます。

 

それが蓄積すると、自律神経の機能が低下し身体の疲れに

つながってしまうそうです。

 

先生によると、鶏むね肉に含まれる「イミダゾールペプチド」は、

活性酸素に作用し自律神経の機能回復に役立との事。

 

先生曰く、サラダチキンだと100g程度食べれば十分で、

朝食べるのが最も効果的だそうです。

 

 <サングラスを使って夏バテ予防> 

目に紫外線が入ると角膜に炎症が起こり、自律神経が緊張状態になります。

 

それが続くと疲労が蓄積して、夏バテにつながる可能性があるのだとか。

外出時にUVカットのサングラスをかける事で、自律神経の疲労軽減につながるそうです。

 

 

●名医の夏バテ予防法~腎臓再生の世界的権威!

 

横尾隆先生~ <毎日“麦飯”を食べて夏バテ予防> 

ビタミンB1には、体内の糖をエネルギーに変える働きがあります。

 

不足すると、力が出ない・体がだるいなどの症状が現れるそうです。

また、ビタミンB1は水溶性で汗や尿とともに排出されるので、

水分を多く摂り大量の汗をかく夏は他の季節よりもビタミンB1が

不足しやすいのだとか。

 

そのため、定期的に補給する事が大切!ビタミンB1を

豊富に含む食材は、麦飯、玄米、豚肉、ウナギなど。

 

なかでも、先生のオススメは「麦飯」。

毎日白米に混ぜて食べるのがポイントだそうです。 

 

<この夏オススメ!“麦飯”の3大パワー> 

・夏バテ予防 麦飯に含まれるビタミンB1は、

  上記で紹介の通り夏バテ予防にオススメです。 

 

・塩分を調節し腎臓機能補助 麦飯に含まれるカリウムには、

  体内の塩分を調節し腎臓の機能を助けてくれる働きがあるそうです。

 

 

・夏に多い尿路結石予防 尿路結石は、シュウ酸を核にしてできています。

 

麦飯に含まれているカルシウムは、シュウ酸と結びつく事で

核ができにくくなるため、尿路結石予防につながるそうです。

 

<玉ネギ・ニンニク・ニラなどと一緒に摂るのがオススメ>

 

 玉ネギやニンニク、長ネギ、ニラなどに含まれる栄養素「アリシン」には、

ビタミンのB1の吸収を助ける働きがあるとの事。

 

そのため、一緒に摂るのがオススメだそうです。 

 

●名医の夏バテ予防法~睡眠研究のトップランナー!

 

白濱龍太郎先生~ <いい睡眠のポイントは「深部体温」>

 

 睡眠は、体内の老廃物を排出したり自律神経を回復したり

など夏バテ対策に大切な時間。 

 

先生によると、しっかり眠るためには「深部体温」を

下げる事が大事だそうです。

 

深部体温とは、身体の中心部の体温の事。

午後6時頃にピークを迎え、徐々に下がって行く時に眠気が訪れます。

 

深部体温の上下の幅が大きいと良質な睡眠につながるそうです。

深部体温の上下の幅を大きくするには、夕方6時頃に軽い負荷を

かけて深部体温を上げるのがオススメ。

 

強い負荷は自律神経の疲労につながるので、

無理のない自然なスピードで行うと良いそうです。

 

<眠る前にオススメ!深部体温を下げるエクササイズ(1)> 

 

▼ベッドに仰向けで寝る 

▼両手を天井に向けて上げグー・パーをゆっくり繰り返す 

▼1分程度行う 手先の血行が良くなって、身体の熱を逃がし深部体温を下げるのに役立つそうです。 

 

<眠る前にオススメ!深部体温を下げるエクササイズ(2)> 

 

▼ベッドに仰向けで寝る

▼空中で自転車を漕ぐように脚を回転させる 

▼1分程度行う 脚の血行が良くなって、身体の熱を逃がし

 深部体温を下げるのに役立つそうです。 

 

<暑い夜は冷たい寝具もオススメ> 

 

先生によると、熱がこもった状態での睡眠は交感神経を刺激し、

眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めたりする原因になる事もあるそうです。

 

そんな時には、冷たい寝具を使い、過度に熱がこもらない状態にするのもオススメ。

さらに、首まわりなどの太い血管を冷やすと良い睡眠につながる可能性があるそうです。

 

2022年7月24日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)