風にも負けず | ほのボ~ノといきましょ 

ほのボ~ノといきましょ 

3人の息子も社会人になり子育てひと段落。
これからは、二人生活を楽しみましょ。…と思っていたら《主人の膵臓癌発症》
笑って泣いて…それでも上を向いて前を向いて『今あるこの時』を大切に過ごそうと思います。

眠れないまま朝を迎えた。

深夜、寝室は暖かくしているけれど

1階の他の部屋は寒くてね

夜中のトイレは体が固まるわ。

トイレの中には

人感センサー付きの小さな暖房が置いてある。

少しの時間では

その暖房は活かされず

やっぱり寒くて寝室へ急いで戻るの。

貴方の前を行ったり来たり。

夜中も賑やかで

寂しくないでしょ?


今日は一日中風が強かったの。

これからは

この風と上手にお付き合いしなくちゃいけない季節よ。


お孫ちゃんがね、

朝から「👧バァバ、お医者さんしよう」と言ってパソコンのキーボードを叩くの。

(お医者さんの行動をよく見てること)

「👧バァバ、どこがいたい?」

「👩バァバはね、心が…お胸が痛いの」

「👧わかった。」と言って

オモチャの聴診器を当てて

オモチャの注射してくれる。


「お母さん、何かあった?」

と三男。お嫁ちゃまが何かを察知したのね。


三男に

思いを吐き出した。


貴方を失って

そして…友の心無い暴言に傷ついて


貴方を亡くしただけでも頭が混乱してるのに

それはそれは大変だった。

私の心は深海に撃沈。

有り難い事に『怒り』は全く無い。

だって

それどころでは無かったから。


「長男夫婦は…いつも…こんな感じ?」と、お兄ちゃん達の違う一面に驚く三男。

「👩聞いてくれてありがとう。時間を取らせてしまったわね。ごめんね。」

「お母さん、このメールには返信しなくて良いと思うよ。」と三男。

私が返信したら

帰省出来た理由も帰省出来なかった理由も

『私の言葉が発端』となり

『私』が言い訳に使われる。

取り敢えず…私の心は納める。


「お母さんは なかなか楽しい事に進めないね。次から次へと…大変だぁ」


細やかな事でも『楽しい事』はあるのよ。

第一番に三男家お孫ちゃん👧

「👧パパとママとジィちゃんとバァバと…」と、いつも貴方と私を仲間に入れてくれるんですもの

その言葉だけで感謝です。

心が柔らかくほぐれる『楽しい事』よね。


今日は朝から強い風が吹いていたの。

それでも

自分の足で歩いて

外の空気を吸っていたいと思った。

下着を着込んで

いつもの服装にmont-bellのフリースを羽織り

ウールのマフラーを巻いて

HOKAのウォーキングシューズ履いて

『形から入る感じ』ね。


あまりの寒さに歩き始めは体が震えたわ。

貴方のお寺さんに着く頃には

少しポカポカしてきた。


貴方が納骨堂(仮住まい)に安置されてから

6日間が過ぎたわ。

毎日貴方に会いにいくのも

今の私の『楽しみ』よ。


あまりの強風に

ドッシリと逞しい私でも

前に進めなくなる瞬間があった。

時々立ち止まり

そして足腰と足首と足裏のご機嫌を伺いながら

歩みはゆっくりゆっくり。


流石に疲れて

コンビニで紅茶を買って

公園で一人でひと休み。

空を見上げてみた。

凄い『青空』だった。

風は強くて寒いけど

体は熱ってホットティーも飲み頃で

それはそれは気持ち良く過ごせた時間だった。


さぁて…帰ろうね、お父さん。


自由気ままに道を選び

ゆっくり自分のペースで

誰に気兼ねする事なく歩く。

貴方と歩いていた時と同じ。


歩けなくなったら『バス』に乗る?

ひと区間の乗車でも楽しいかもね。


街並みを楽しみながら

久し振りに『7,536歩』も歩けてた。

私…偉いでしょ? ねぇ 貴方。

「頑張ったなぁ」って聞こえたよ。





自宅に着いたら雲が出ていた。

それでも良い青空


元気に玄関を開けて

誰も居ないだろうけど

元気良く「ただいま〜」って言った。

するとね

「おかえりなさい」と三男お嫁ちゃまが在宅勤務終えて居間にいたの。

「今どこですか?ってメールしようと思っていたところです。」とお嫁ちゃま。

「ありがとう😊」

歩いた道を説明したら

お嫁ちゃまがビックリしていたわ。

「体…大丈夫ですか?」

その優しい言葉に

思わず笑顔になる。


心が

少しずつ『観念』してる。


さぁて…今夜も

貴方が寝ていた側で寝ます。

ベッドマットが片方だけヘタってしまわぬように

そして貴方と眠るように…ね。


おやすみなさい。



三男はお孫ちゃんの為に

クリスマスツリーを飾りたいみたい。

ねぇ、貴方…いい?

(昨年のクリスマスツリー等)