船に戻ると、甲板の上でギターを弾いている人が見える。
近くに行くと歌声も聞こえる。
聞き覚えのある歌。
「ビーフジャーキーの歌だ。」
♪ビーフ ビフビフ ビフジャーキー♬
歌が終わったところで、拍手しながら彼女に近づく。
「くりちゃん。ブラボー!」
「キャー!りかさ~ん!ヤッホー!」
「これ、作ったの?」私は唐突にくりちゃんの服を摘まんで聞いた。
「はい!服は全部手作りです。りかさんに言われた通り、作りに作りまくりました。」
「くりちゃーん!」思わず彼女を抱きしめる。
「今度一緒に何か作ろうよ。」私は目をキラキラさせながら言う。
「じゃぁ、僕の衣装を作ってよ。」ミニトトロを肩に乗せた彼が、私とくりちゃんの間に入って来て冗談ぽく言う。
私とくりちゃんは目を合わせて頷き、「やったー!作る作る。」
「いいの?作ってくれるの?本当に?」
「本当に!港に着いたら材料を調達しましょう。」私はそう言いながら、ワクワクで胸が一杯になる。