今日で出会って半年なんだって。言われて気付くなんて思わなかった。手帳にも、人魚姫にも書いたから、ここには違う事を書こう。
あの子の目に、今まで私はどう映って来たのかなと考えてみる。必死だったのは見え見えだったらしく、私の何を好きになってくれたの?と聞いたら、それだと言われてしまった。そんなに分かりやすかったかな、と思い返してみたら、私はあの子の前では大丈夫なふりなんて何一つ出来ていなかった事に気付いた。私が必死に必死に、いい子ぶって笑ってみても、見抜いたみたいにごめんね、って、よしよしって、あの子は傷付きながら私を甘やかす事を自然とやってのけるから、私は結局は甘えてしまう。
人を丸裸にするのが上手だなんて表現は綺麗ではないかもしれないけど、あの子は正にそれだと思う。私の狡さも、醜さも、嫉妬も、欲情も、あの子に出会うまでは私だけのものだった。誰かに見せる気はなくて、受け入れてくれる人間なんて私以外には誰もいないなんて思っていたから。私はあの子の前ではわたあめだ。そうやって作った壁すら、キスで甘く溶かしてしまう。
いらないって言われても、欲しいって言われても、そのどちらとも本当の事だったとしても、自分でも驚くくらいに諦めが悪くて、時々自分でも笑ってしまうくらい、なんて一途なんだと思った。
だって、そんなの関係ないくらいに、好きだった。
あの子が言ってくれた。好きだって、沢山。今までだって、言葉でなく態度で何度だって言ってくれた。戸惑いや後ろめたさも消えて、それがふと降りてきているものに変わったのは遠くない日だったように思う。少しずつ、少しずつ、あの子の心が私を受け入れてくれてゆくのが分かっていた。
今すぐに、なんて思った日もあった。けれど最初から私は、時間をかけて手に入れようと決めていたの。今漸く報われたような気がした。
片想いなんかじゃなかった、最初から。最初から、こうなるって思ったよ。私にはそれがずっと、見えていたもの。
可愛げないね。ほんとうは、いま、涙止まらないくらいに嬉しいよ。だいすき。やっと、やっと、手を掴んだ。
どんなお姫様よりも幸福な結末を、わたしにくれるんでしょう?