チャレカラの試合から2カ月近くが経ち、ずっと自分の内面と会話し続けてきた。




 『バッチバチの打ち合いがしたい』、『デスマッチがしたい』・・・この思いは変わらず。




 ・・・ただ現在の試合形式の中、格闘技スタイルで勝つことは、僕のスキル不足を含め不可能だ。




 ロンドンオリンピックで、『柔道』が『JUDO』となり、日本男子が惨敗したように、『空手』も今や『KARATE』となっていて、『武道の美学』を求道して戦い、勝ち抜くのは至難の業である。




 僕は、今でも格闘技・プロレススタイルが大好きだし、それを極めるためにトレーニングを続けていくわけだが、一方で、この前の北海道マラソンのとき、内藤大助さんとお話しをさせてもらって、『スポーツとしての格闘技の楽しさ』を理解することも出来た。




 スポーツとしての空手の試合とは、ポイントの取り合いゲームである。




 そのゲームを純粋に楽しめばいいのだ。




 つまりは『勝利至上主義』、お客さんの目は不在で構わない。




 空手の市街地型実戦としての刀は研いでおきながらも、試合のためのスポーツ的なポイント獲得の技術も磨く。


 『二足のわらじ』を器用に履けばいい。


 初代タイガーマスクの佐山聡がプロレスと武道を両立させているようなものである。


 もちろんどちらかが片手間というわけではなく、両方全力で取り組む。




 まとめると、これまで約20年近くの空手経験から導き出されたもの(僕的に・・・ね)、試合で使う技術と実戦で使う技術は全くの別物。実戦で使う技術を試合でパフォーマンスは出来ない。まぁしてもいいが現在の試合形式では勝てない。格闘技・プロレススタイルのm-k.は引退、スポーティスタイルのm-k.のデビューへ。




 二重人格の片方は当分地下に潜るが、今後は新しい人格(ファイトスタイル)を表舞台に登場させるぜ!




 今年のチャレカラを自分的に総括するとこういうこと・・・になった。




 そして今は吹っ切れて方向性が定まり、全力でトレーニングに集中出来ている。




 うん、いい感じ。