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🟠彫刻家・薬師寺一彦さんの個展

昨日は、現在、豊島区巣鴨で開催されている薬師寺さんの個展へと行って参りました。

薬師寺さんとは2年ぶりの再会でした。


『アクアちゃん』もお父さん?に会えて、とても嬉しそうでした!

今年は、藁細工作家の藤山順二氏と共に、薬師寺さんは龍のしめ縄という新たな作品作りに挑戦されていました。





薬師寺さんが、大切にされたのは龍のお顔です。


納得のいくまで、何度も作り直したそうです。


そして、2年前から薬師寺さんにお願いしていたペンダントが、ついに完成したのです!!



沖縄の美ら海水族館にいた『イルカのフジ』をモチーフにしたペンダントを是非作って欲しいとお願いしていたのでした。

フジは、病氣により尾びれを失ったメスのイルカで、薬師寺さんらによって開発された世界初の人工尾びれを装着し、泳げるようになったのでした。


人工尾びれの試作品の数々↓

そのことは、映画化もされています。


フジの人工尾びれプロジェクト↓
だけど、私は何故、これほどまでにフジに思い入れがあるのでしょうか。。

それは、10年以上前に、沖縄で前代未聞のCM無しのドキュメータリー映画が放送された時、主役である(今は亡き)全盲の彼が、イルカのフジと共演をしていたのでした。



その後、一度だけその彼に付き添い、沖縄の『フジ』に会いに行ったことがありました。

彼が大好きだったフジなのです。(フジも2014年に亡くなっています)

そのフジに人工尾びれを作って下さった薬師寺さんは、私にとって雲の上の憧れの存在でした。

その薬師寺さんに、『イルカのフジのペンダント』を創って頂ける未来なんて、あの頃の私には想像すらできない事でした。

ご縁とは本当に不思議なものですね。

この手のアクリルアクセサリーで、イルカのフジを創ったのは初めてだそうです。

この依頼は、かなりマニアックでしょうね。

だから、世界にひとつだけのペンダント!


薬師寺さんは、まず、フジの身体を作ってから、人工尾びれを作りフジに装着するという、まさに以前と同じやり方でペンダントを作って下さったそうです。


しずく型の石は、ムーンストーンです。

まるで、封印された私の涙のよう。。


このシルバーの部分↓は、フジが生まれた駿河湾から見える富士山を表しています。


そして、留め具に埋め込まれた小さな石は、クリソベリル・キャッツアイ(金緑石)だそうです。

幸福を呼び込む魔除けの石のようです。

そして、紐は江戸組み紐というものだそうで、ゴールドとシルバーが途中から分かれているという特殊なものになっていました。


なんか、めっちゃ凝っている。。😱

まるで、海の中を泳いでいるようです。

本当に素晴らしいものを作って頂き感動です!ありがとうございます!!!




家宝にいたします💕


ギャラリーには、他にもたくさんのアート作品が展示されていました。(しかも、購入も出来る!!)

バングル↓


こちらの作品は、私と同じ鳳凰のペンダントをはめ込んであるものでした。


アクセサリーとして使う時は、台座から外して使うことが出来ます↓


こちらのも↓

我が家のアクアちゃんのペンダントバージョンですね。


アクアちゃんも台座から、取り外し可能です。



薬師寺さんの作品は、イルカや龍をモチーフにしたものが多いですね。






こちらの作品は、本物の薔薇が入っているのだそうです↓

そして、薬師寺さんの作品の特徴は、ペンダントでも、ちゃんと裏側まで細工がされていることにありました。


裏側が真っ平らなのは、「あり得ない」そうです。

鳳凰の表側↓

裏側↓

リングにしても、ひとつずつみんな龍の表情が違うのでした。

私の鳳凰だけ、顔が龍になっています↓

鳳凰との違いが分かりますか?

本当に細かいですね。

薬師寺さんの作品には、ひとつひとつに全て心がこもっています。

たくさんの愛情が込められています。

それは、子や孫にまで形見に残せるような美しい美術工芸品でもあるのです。

だから、みんなを魅了してやまないのでしょうね。

作品『ツチヌ』↓




イルカのフジ。。

薬師寺さんと、彼女への想いを共有できるのが嬉しいです。




薬師寺さんは、私のフジのペンダントをいつもそばに置いて、他の作業の合間に少しずつ作り上げて下さったそうです。

その2年の間、フジのペンダントは、薬師寺さんの精神安定剤になっていたとお聞きしました。

薬師寺さんの手を離れ、私の元にやってきたフジのペンダント。

大切にいたします。

本当に、どうもありがとうございました😭