カムイの命を頂くということ | misaのブログ

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富士の写真館さんより↓



北海道阿寒湖の旅の続きです。

アイヌコタンのシアターで「ロストカムイ」を観た私たち。


シアターを出るやいなや、ミユキさんが「私、あれ出来ると思う!」と言い出しました。

私も、そう思ってました。

「あれ」とは、こちら↓のアイヌの黒髪の踊りの事です。

1分20秒あたりからご覧下さい。



ミユキさん、髪が長いのです。

でも、ミユキさんが実際にやってみると頭がクラクラするほど大変みたいです。

こちらのバッタ踊りは、唄のフレーズがずっとリフレインしてしまうほど、強烈な踊りですが、真似してやってみたら、二の腕や足がすぐに筋肉痛になるほどハードな動きだと分かりました😅



バッタ踊りは、明治時代に十勝地方にバッタが大量発生した時のことを忘れないようにと出来た踊りだそうです。

そんな話をしながら、アイヌコタンの中を下り、西田智三さんのお店の前に差しかかると、まだお店に灯りがついていました。

中をのぞくと西田さんがいて、「さばいたシカ、食ってくか?」と聞くのです。


昼間にお店に行った時に、ちょうど猟師さんからエゾシカの親子の肉が届き、これからさばく所だ、と言っていました。

恐る恐るダンボールの中を覗くと、2種類の血抜きされた肉が入っていました。

子鹿は鮮やかなピンク色なのですが、親の肉は茶色なので、すぐに2頭のものだと判別ができました。

それを見て、想像しなくてもいいのに、勝手に自分たちの硬そうな肉の色を思い浮かべる我らでした😅

「ロストカムイ」を観たばかりのタイミングで、オオカミが絶滅して増え過ぎてしまったエゾシカのことを想いました。

JESで販売されている「旨シカカレー」も、神さまのお遣いと言われている鹿が、害獣として駆除され埋められているのをしのびなく想ったキムタクのママさんが、鹿に無駄死にをさせないために考案したもので、感謝して有り難く頂くことで、鹿の命が報われているのです。

アイヌの人々が、「熊送りのイオマンテの火祭り」をするのも、肉や毛皮を頂いた熊に対する感謝と畏敬の念を表しています。

私は普段、お肉を食べないのを知っている西田さんは、2人分の子鹿の肉を焼いて下さいましたが、子鹿の肉はとても柔らかく、お店でもほとんど出ることのない幻の肉だと言うし、2人があまりにも「美味しい〜!」と叫んでいるため、私も口を開け、いただく事にしました。

ギョウジャニンニクの塩をかけてありましたが、本当に柔らかくてクセが全くないお肉でした。

相当なレアなお肉なのは間違いないです。

有り難く感謝してカムイの命を体内に取り入れました。

いつも、夜は9時半には閉店する西田さんですが、私たちに鹿肉を食べさせようと、わざわざ帰りを待っていてくれたようです。

ありがとうございます💕

まさかその2日後に、自分たちが◯◯ちまった鹿さんのお仲間さんに遭遇するとは、その時は想像もしていないのでありました。


(◯◯は、「食っ」が入ります😅)

そのあとはホテルの部屋に戻り、ホテル8階の天空風呂に入りに行きました。

こちらは無料の岩盤浴があります。

岩盤浴で温まってから内風呂、露天風呂に入りました。

「そう言えば、阿寒湖に来たのに私たち、まだ阿寒湖見てないね?」

「車から、ちょびっと見えてたよ。」

「この露天風呂の下が阿寒湖みたいだけど、真っ暗で何も見えないね。」

阿寒湖は明日のお楽しみ、って事にして、初日の夜はぬくぬくと幸せな眠りにつくのでありました。