京都大原「宝泉院」立ち去りがたき感動の庭園 | misaのブログ

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遊びに来てくださって ありがとうございます!

京都ひとり旅・大原編の続きです。

実光院を出て、左折すると正面が勝林院です。


「勝林院」の前を通り、右手を曲がると「宝泉院」が見えて来ます。



何の下調べもせず、何の期待もせずに入った寺院でした。

入口を入った正面⬇︎

正面に何かある。。あれは何?

「宝泉院」は、「実光院」と同じく「勝林院」の僧坊の一つとして創建され、『声明目録』を著すなど声明の大家として知られる宗快法印によって1235年頃に創建されたそうです。



右手をまっすぐ進みます⬇︎


お不動様が⬇︎

宝泉院には、3つの庭園があるらしく、まずひとつ目に現れたのは、玄関の左側にある「鶴亀庭園」でした。


鶴亀庭園には樹齢300年の沙羅双樹が植わっています。



鶴亀庭園は江戸時代中期に造られた庭園で、池の形が、築山がを表わしておりサザンカの古木が表わしているのは蓬莱山だそうです。




そして、奥の部屋に入って衝撃を受けました。


何この美しさは!!


客殿の西側にある「盤垣園(ばんかんえん)」は、柱と柱の間を額縁に見立てて観賞するため、「額縁庭園」とも呼ばれているそうです。



盤桓は「立ち去りがたい」という意味なんだそうです。



この圧倒的な存在感を放っている木は、京都市の天然記念物に指定されている樹齢700年を超える「五葉の松」でした。

樹高は11m、枝張りは南北11.5m、東西14mで、樹冠は、ほぼ扇形になっていて、金閣寺の「陸舟の松」、吉峯寺の「遊龍の松」と並んで、三大松のひとつに数えられています。



この「五葉の松」は、高浜虚子が俳句に詠んだことでも知られており、近江富士をかたどっているそうです。



宝泉院の拝観料には、お抹茶と和菓子が含まれていて、「五葉の松」を眺めながらいただくお抹茶は格別なものでした!




ほんのり甘い和菓子とお抹茶の味が絶妙にマッチしており、本当に美味しかったです。



静かで落ち着いた和の風情の中、ゆったりとしたひとときを過ごすことができました。






宝泉院に置かれた水琴窟は、理智不二(りちふに)と名付けられた珍しい二連式で、サヌカイトが使われているので、通常のものとは一風変わった音色が聴けます。


密教の教理を音色で伝えるものだそうです。


手水鉢の水琴窟⬇︎


こちらの「額縁庭園」は、秋の紅葉も冬の雪の頃も美しいようです。(画像をお借りしました)



トイレのドアに貼ってありました⬇︎

お土産物コーナー⬇︎

サヌカイトの石盤⬇︎

この「石盤」は、明治時代に宝泉院の住職を務めた声明の大家・深達僧正が、声明の音階を調べるために愛用していたそうです。

許可を頂き、鳴らさせてもらいました。




叩きながら動画を撮ることの難しさを知る。。(笑)

囲炉裏のある部屋⬇︎

囲炉裏の縁は珍しい陶板製になっています。


すっごく良かったあ!と感慨に浸りながら、客殿を出たのですが、これで終わりではありませんでした。




今度は入口の左手へと進むと、3つ目の枯山水庭園「宝楽園」に入れるのです。



「宝楽園」は、2005年に庭園作家の園冶(えんや)が造園し、山形や長野などから約300トンの石を運んで完成したそうです。



ここは、太古の海を想像した庭園であり、日本庭園としては珍しく上から見下ろせるような苑路を設けています。



心の内にある仏様や神の世界を岩組・樹花・白砂等で表わしているのだそうです。





平石で囲まれたユニークな手水鉢もありました。



猿田彦大神さまに、コロナの収束を祈りました。




この素晴らしい庭園も、私ひとりの貸切りでした。なんて贅沢な時間。。

これまで「宝泉院」の事は、全然知らなかったのですが、とっても大満足の場所でした。

観光客がほとんどおらず、静寂な時間を過ごせたのも良かったんだと思います。

「宝泉院」に、この時期に来られた事に感謝。

さて、いよいよ最後は「三千院」です。

続きます。