東京電力ホールディングスは3月4日、東通原発が建設される予定の青森県東通村に約2億円の寄付を申し出たと明らかにした。
企業版ふるさと納税制度を利用し、村の2019年度事業の財源として活用してもらう。
昨年3月にも、18年度分として約2億円の寄付を表明していた。
村は両年度、移住促進や教育環境整備を柱とする地域再生計画に取り組む。
東電によると、寄付は村の要請によるもので、東電としても原子力事業を続ける上で地域貢献が重要との判断から応じることにした。
東電の東通原発は、福島第1原発事故後に工事を中断。中部電力や東芝、日立製作所との共同事業化による再開を検討している。
<転載終わり>
昨日のブログで、WHOに56億円を寄付した日本政府の事を載せましたが、ここにもまたお金に物を言わせようとする方々がいました。
昨日たまたまテレビをつけたら、『事故10年目の今』として、坂上忍さんが福島原発の中に潜入している画像が目に飛び込んで来ました。
■ 事故10年目の今、福島第一原発はどうなっているのか? 坂上忍が内部に潜入
事故後も、決死の作業を続けている東電の方たちがいる、と坂上さんは番組の最後に「これは事故を起こしてしまった東電さんの償いの氣持ちがさせているのでは」みたいな事をおっしゃっていました。
確かに、そう言う方もいる一方で、東電上層部の方々は、まだ原発を動かそうとしているのです。
あんなに恐ろしい事故が起きたというのに。まだ性懲りもなく。
福島第一原発では巨大地震と津波の後、2011年3月12日午後に1号機が、14日午前に3号機、そして15日早朝に4号機で爆発が起きました。
しかし、この『3号機』の爆発は、水素爆発ではなく核爆発だったのではないかと言われています。
● 「福島第一原発3号機は核爆発だった」原発設計技術者が東電、政府を批判
(一部抜粋⬇︎)
三菱重工業で原発の設計技術者を務めた藤原節男氏は、「3号機は水素爆発だ」と言い続ける東電や政府をこう批判する。
「小規模な核爆発だからといって、事実を隠していいことにはなりません。環境中に放射性物質をまき散らしたのだから、飛散した破損燃料や爆発時の環境中性子線の数値など核爆発の証拠となるデータを明らかにすべきです」
<抜粋終わり>
けれど3号機の爆発の陰で、2号機と4号機が東日本壊滅の危機に陥っていた事は、当時私たちには知らされていませんでした。
福島原発事故は今も謎だらけ
「東日本壊滅」が避けられたのも「ただの偶然」だった!
政府の事故調査・検証委員会が福島第一原発の吉田昌郎所長から聴取した内容によると、2号機の注水が停止しベントもできない危機的な状況に陥っていた3月14日から15日にかけて、吉田所長は、このままでは格納容器が破壊され核燃料が全て出てしまう、原子炉の圧力破壊が起きると考えていたという。
「放射性物質が全部出てしまうわけですからわれわれのイメージは東日本壊滅ですよ」と語っている。
このような恐怖感は、同じ頃総理官邸も共有していて、例えば枝野内閣官房長官は、福島第一から福島第ニ・東海第二原発へと連鎖的に事故が進むシナリオが頭の中にあったとのちに語っている。
2号機の格納容器が破壊され、放射性物質が大量放出される最悪のシナリオが現実に迫っていた。
実際には、2号機は圧力破壊には至らず、格納容器の配管の繋ぎ目が壊れたり蓋に隙間が出来たりして、部分的に放射性物質が漏れ出したのではないかとみられる。
なぜ2号機が決定的に壊れなかったのかは、十分解明されていない。
事故の原因さえ分からず、様々な「謎」は何も解明されてはいない。
ただ幸運の連続の結果、「皮一枚の運」で免れたのが東日本壊滅という最悪のシナリオだったのだ。
事故原因、その責任の所在は不明のまま、汚染水は排出し続け、その処理も進んではいない。
周囲の除染もいたちごっこで、多くの住人たちは生まれ育った故郷に帰れずにいる。
にもかかわらず、安倍政権は再稼働に向け着々と動き続けている。
原発事故は決して過去のものではない。
現在も続く人災なのだ。
いまだ謎と危険に満ちた日本の原発。その再稼働を許してはいけない。
<抜粋終わり>
狭い国土の日本は、火山列島です。
地震とは切っても切れない間柄なのです。
それなのに、全国津々浦々に原発がまるで地雷のように配置されています。
電力会社にお金なんか貰っても、事故が起きたら人生が終わってしまうのです。
目先の物に惑わされないで下さい。買収されないで下さい。
全国民が一丸となって、原発を無くしていきましょう。
再稼働もダメ、新設はもっとダメ!廃炉のみです。
今朝の地震も、その警告かも知れません。