どげんかせんといかん「海を漂う見えない脅威」 | misaのブログ

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「海を漂う見えない脅威」って、一体なんのことだと思いますか?

実はこれ、「マイクロプラスチック」の事なのです。

昨日「モーニングショー」で特集を組んでいたのでまとめてみます。

これ見て下さい⬇︎

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カリブ海ですよ!

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カリブ海がプラスチックゴミだらけ!!

これらの多くは、洪水などで民家から流されて来たものなのでしょう。

それにしても多過ぎです。

そもそも、プラスチックは1860年代に、象牙で作られていたビリヤードの玉の代替品として、1868年に開発されたものなんだそうです。

現在は、年間4億トン以上のプラスチック製品が生産されているとの事。

そして、海に流れ込むプラスチックゴミは、年間800万トンだそうです。

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このままいくと、2050年にはプラスチックゴミは10億トンとなり、魚の総重量を超えてしまうとの予測も出ています。

何がまずいって、海に漂うプラスチックは劣化すると、細かく砕かれ、マイクロプラスチック(5ミリ以下)となり、プランクトンや魚がそれを食べてしまうのです。

そして、その魚を食べる鳥や動物の身体の中へ、そして、やがてそれを撒いた人間の元へと戻って来ます。

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今月5日に由比ヶ浜に打ち上げられた子どものシロナガスクジラの体内から、7センチ四方のプラスチック片が見つかったそうです。

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まだ、母親の母乳しか飲めないはずの子クジラでさえ、間違って飲み込んでしまうのです。

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驚くことにアメリカでは「使い捨てコンタクトレンズ」を5人に1人が洗面所やトイレに流してしまうんだそうです。

下水処理場では、不純物を99.9%は除去してはいますが、決して100%ではなく、大雨の時などにマンホールからあふれ出てしまう事もあるのです。

それがやがては海へ運ばれていきます。

また、これまでの洗顔料のスクラブは、プラスチックで出来ていた為、マイクロビーズとなり同じく海へ流れて行っていました。

(今年の6月から法改正)

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1枚のレジ袋から、数千個のマイクロプラスチックが出来、それらは決して自然分解されないので、海に広がると回収は不可能なのです。

また、プラスチックの強度を上げる添加剤が使われていたり、プラスチックには有害物質を吸着しやすい性質がある為に、生物の体内に入った場合の健康被害が懸念されています。

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現在においては、プラスチックは体内にとどまらず、排泄されるとされており、健康被害は出ていないと言われていますが、取り入れる量が増えたりしたら、どうなるか分からない所です。

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実際、東京湾のカタクチイワシの8割の体内から、また、調査した東京湾のムール貝の全ての個体から、マイクロプラスチックが検出されています。

海洋汚染について、世界的にようやく危機感が問われるようになり、大手チェーン店では、プラスチックのストローをやめ、紙製に替えたりする動きも出て来ました。

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これからは出来るだけプラスチック製品を作らない、使わない生活をする。

エコバッグを使い、レジ袋の消費を減らす。

リサイクルをしっかり行い、プラスチックの処理を陸上で完璧に行い海に流さない。

高価になってもプラスチックに代わるものを使うようにする。

バイオマスプラスチックなど、微生物によって分解される物を使っていく。

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その他の改善策はこちらにも⬇︎

海を殺す”マイクロプラスチック汚染

こういう問題は、ひとりひとりの意識を変えていくことから始まります。

先ごろカナダで開催されたG7で、プラスチックごみによる海洋汚染について協議された時に、皮肉にもプラスチック大国日本は署名をしませんでした。

けれど、美しい地球の環境を守り、地球に住む動植物の命を守れるのは私たち人間だけなのです。

他人ごとではなく、自分に出来ることからやっていきたいと思います。

それこそ、『ハチドリのひとしずく』ですね。