ホピの神話 | misaのブログ

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遊びに来てくださって ありがとうございます!

私がホピ族に会う為アメリカに行くと言って職場を1週間休んでいたら、帰ってきた時に、今までホピ族の名前も知らなかったナースさんや同僚が、ホピ族に少し詳しくなっていました。

写真撮影ダメなんでしょ、とかネットで調べたらしいです。これは嬉しかったな。

そこで今日は、ホピ族をもっと知って頂くために、ホピ族に伝わる「創造神話」についてお話ししたいと思います。

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(ホピ族の住む台地メサから、下界を見下ろす)

ホピの神話によると、これまで3つの世界が滅び、現在は4つ目の世界だと云われています。

これまで、どうして3つもの世界が滅んだのか知る事はとても重要なことだと感じますので、長いですがどうかお付き合いください。

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(下界に広がる大地は、私にはまるで大海原のように見えました。)

<第1の世界>

最初の宇宙はトクペラ(無限宇宙)であった。

この無限宇宙には初めは創造主タイオワしかいなかった。始まりもなく終わりもなく、時も空間もなく、形も生命もなかった。

このような全くの無の宇宙にタイオワは初めて有限を生み出した。それが創造主の甥となるソツクナングという神であった。

ソツクナングはタイオワの計画に沿って宇宙を秩序正しく整え、九つの宇宙を造り、水と風を生んだ。

その後、ソツナングは彼の手足となって働いてくれるコクヤングティ(クモ女)を創造した。

ソツクナングの指示に従って、クモ女は土を丸めて唾と混ぜ、その上に創造の知恵で出来たケープ(覆い)を掛け、創造の讃歌を歌った。

覆いをとるとそこには、ポカングホヤとパロンガウホヤの2神が誕生していた。

ポカングホヤは北極、パロンガウホヤは南極で地球を正しく回転させる役目を与えられた。

クモ女は赤、黄、白、黒の4つの色の土を集めて唾液で固めてケープで覆った。

前と同じように創造の歌を歌い覆いをとると、ソツクナングそっくりの人間がいた。

かくして、最初の人類は地の表に増え広がり、幸せに生きていた。彼らは肌の色も異なり、言葉も違っていたが、一つのように感じ、話さずとも互いに理解することができた。

鳥や獣もまた同じであった。人も獣も一つのように感じていた。

だが一方で、創造主を敬えというソツクナングとクモ女の命令を忘れる者たちが、徐々に現われ始めていた。

創造主の法則によって生き続ける僅かな数の人たちのもとにソツクナングはやってきて、彼らにこう告げた。

「わたしは、事態をずっと見守ってきた。それがあまりにひどいので、わたしたちはこの世界を滅ぼし、あなた方が初めからやり直せるよう新しい世界を創造することに決めた。あなた方は、わたしたちの選んだ者たちである。」

「あなた方はある場所に行く。頭頂の波動中枢(コパビ)があなた方を導くだろう。」

頭頂のチャクラは、創造主と交わり、創造主の計画に沿った生き方をする為に欠かせないものであった。

人々が所定の場所に集合し終わると、ソツクナングは彼らを蟻人間が住む地下の祭礼所(キヴァ)の中へと導いた。

「蟻人間から教えを受けよ。彼らは働き者である。彼らは、お互いに平和のうちに生きている。彼らは創造主の計画に従っているのだ。」

人々が地下に下り、蟻人間と共に安全に暮らしている間に、ソツクナングは世界を火によって滅ぼすことを決めた。そして火山の口を開いて火の雨を降らせ、この世界を滅ぼした。

地下で安全に生きている者たち以外、何者も残らなかった。。。

<第2の世界>

「第1の世界」が滅び、地球が冷え終わった後、ソツクナングはそこを清め、「第2の世界」の創造に取りかかった。

すべてが完了したところで、ソツクナングは蟻塚の屋根をたたき、避難していた人々に外に出るよう呼びかけた。

ソツクナングは人々に言った。「わたしの造ったこの第2の世界に入りなさい。

前ほどは美しくないが、それでも美しい世界である。増え、幸せに過ごしなさい。

しかし、創造主とその掟を心にとめなさい。創造主に対する讃美の歌が聞かれるうちは、あなた方はわたしの子であり、わたしに近い。」

ところが、交易が盛んになるにつれて、得れば得るほどますます物を欲しくなりだし、創造主への讃美を忘れ、売り買いし蓄えた物に対して讃美をするようになっていった。

その結果、人々は争い始め、村同士の戦いが始まった。

創造主は再び世界を滅ぼすことを決め、創造主への祈りを欠かさずにいる者だけを再び蟻人間のキヴァに導いた。

人々が避難すると、ソツクナングは南極と北極をそれぞれ守っている双児のポカングホヤとハロンガウホヤに持ち場を離れるように命じた。

双児が持ち場を離れると、世界はバランスを失い、回転が狂って二度も引っくり返った。

山々は大音響とともに海になだれ込み、海と湖は陸に覆いかぶさった。

世界は厚い氷に閉ざされ「第2の世界」は終わりを告げた。

<第3の世界>

「第2の世界」を形成している元素のすべては、長いこと生命のない氷の中に閉ざされたままであった。

しかし地底では、人々は蟻人間と共に幸せに暮らしていた。

ソツクナングは、双児に両極に戻るように伝え「第3の世界」の創造を開始した。

惑星はふたたび回転し始め、宇宙の軌道に乗ると、氷は溶け始めて世界は温暖になった。

ソツクナングは、大地と海を整え山々と平原に樹木を生い茂らせ、あらゆる形の生命を生んだ。

こうして地球に人間が住める頃になると、ふたたび人類は増え広がり、生命の道を歩みはじめた。

この「第3の世界」では、かなりの人口が増え、人々は大都市や国々、大文明を築くまでに急速に発展した。

しかし、このことが「生命の道」に従い、創造主に讃美の歌を送ることを忘れさせてしまう。

多くの人々が、生産力を邪悪な目的に使い始めた。

わずかな、知恵ある人々は創造主への讃歌をいっそう声高に歌い続けた。

そうでない人々は、弓族の指導のもと、創造の力を邪悪で破壊的な方向に向け、空飛ぶ楯と呼ばれる超高速の航空機を作った。

これに乗って沢山の人々が他の都市を攻撃し、どこから来たのか分からないほどの速さでまた帰って行った。

「第3の世界」も、かつての世界と同様に腐敗し、侵略戦争の場と化していった。

ソツクナングは、精霊のクモ女のところに来てこう告げた。

「今回は、最後まで待つ必要はない。今すぐ手を打たないと讃歌を歌い続けている人々まで汚されてしまうだろう。」

もはや、蟻塚まで逃げ延びるだけの時間はない。

そこでソツクナングはクモ女に命じ、葦を切りその中の空間に人々を入れ、少量の水と食料を詰めて封印させた。

ソツクナングが地上の水の力を解くと、山々より高い大波が陸地を襲い、陸という陸は破壊され海中に沈んだ。

創造主を信じる少数の人々は、葦の船の中にかくまわれて大洪水の中を漂った。

<第4の世界の始まり>

長い間海の上を漂い続けた後に彼らが辿り着いたのは、かつての最高峰の頂で、まわりは見渡す限りの海であった。

乾いた陸地を探すため、人々は次々と鳥を解き放ったが、どの鳥も疲れ果てて戻ってきた。

人々は日の出る方向に向かって船を漕ぎ、やがて陸地を発見しそこに降りたった。

肥沃な大地がそこにはあった。

しかし、クモ女はこう告げた。「ここは、第4の世界ではありません。あまりに楽に暮らせ過ぎます。

このような所に暮らしたら、あなた方は再び邪悪な道に入ってしまうでしょう。」

人々は昼も夜も必死に筏を漕ぎ、やや北寄りの東へと進んだ。ついに彼らは陸をみつけた。海から高くそそり立ち、南北には見渡す限り陸地が広がっていた。

ソツクナングから与えられた「第4の世界」にようやく辿り着いたのだった。

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その地で人々は、創造主が次の「第4の世界」の守護者として選んだ、精霊「マサウ」に出会った。

ソツクナングは人々に言った。

「ここが、あなた方に用意しておいた場所だ。あなた方の来た道を見てみよ。」

自分たちが、旅の途中で休んできた島々は、人々が見守る中、次々と海中に沈んでいった。

「別れる前に、言っておかなければならないことがある。

この第4の世界の名はツワカキ、つまり完全な世界である。その理由はいずれわかるだろう。

かつての世界ほど美しくも楽でもない。

あなた方が選びとれるすべてのものがここにある。

今度こそ、創造の計画を遂行できるのか、それともふたたび世界を滅ぼすのか。

それは、あなたたちが何を選ぶかにかかっている。

それぞれに分かれ、違った道を進みなさい。そして、地のすべてを創造主のために所有しなさい。

どの集団も星の明かりに従いなさい。星が停止した所があなた方の定住する場所だ。

さあ、行きなさい。善霊から助けを得るために、頭頂の扉を開けたままにして、わたしが語ったことを決して忘れないように。」

この時、プエブロの部族の他にいくつもの民族がいた。

マサウは、彼らを集団に分け、指導者各自に色とりどりのトウモロコシの束から実を選ばせた。

順番の早い者たちは、見た目の良いトウモロコシを選んだ。

最後には青くて短い小粒のトウモロコシしか残らなかったが、最後の指導者は文句も言わずにそれを取った。

マサウはそれを見て、彼らに「平和」を意味する「ホピ」の名を与えた。

こうして人類の「第4の世界」、つまり現代文明は始まった。

<まとめ終わり>

現代世界に生きる私たちは、はたして創造主の意思に沿った生き方をしているでしょうか。

このホピの神話は、作り話ではなく実際に起こったことが代々伝えられているものと思われます。

だから、5万年という歴史を持った民族だと云われているのですね。

ホピの神話には、ポールシフトと思われる伝承や、大洪水など旧約聖書との共通点も見られます。

この神話から、私たちの生き方を見直さなければと痛感します。

何故なら、「大いなる浄めの日」まで、ホピに伝わる預言はあとわずかしか残されていないからです。

今、全世界の人々が悔い改めたとしたら、まだ間に合うのでしょうか。

長くなってしまったので「ホピの預言」は次回に続きます。


参考
謎多き惑星地球 上/徳間書店

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